ニンニク収穫の機会は天候重視
ニンニクの収穫を5月中旬から下旬にかけて実施しました。
週末ファーマーの農作業だと土日しか収穫作業が出来ないので、前日や土日に降雨があると収穫出来ません。なぜ出来ないかというと、収穫したニンニクに水分を含んだ土が付いていると、その後の乾燥度合いと保存状況によってはニンニクが黒くカビてしまうことが多いからです。当地での梅雨入りはだいたい6月上旬なので、その前までに収穫作業を終わらせねばなりません。収穫着手までは、民間気象会社と気象庁の週間天気予報を毎日何度も見ながら収穫の機会を計りました。
ニンニクの収穫1回目
1回目の収穫は5月19日(日)でかなり暑い一日。この2週間前からは、ニンニクの花茎(いわゆるニンニクの芽)が伸びて、花茎の除去兼収穫が始まっていたのでニンニクの収穫時期が訪れたと判断しました。天候はほとんど降雨が無い雨不足が続いていたので、土がかなり乾燥中です。
ちなみにこの「ニンニクの芽」は炒めて食べると甘みがあって食感良く、外国産の冷凍ニンニクの芽とは比べ物になりません。
ニンニクの芽(花茎)。この数倍を収穫。 |
この日は子供たちが露地完熟イチゴ狩りに来ていたので、ニンニクの引き抜き収穫体験もやってもらいました。
雑草の中の露地イチゴ |
無農薬ほったらかし栽培の露地イチゴはというと、雨不足の結果ナメクジの発生が抑えられていたので、例年よりナメクジによる食害がかなり少なくなっていました。
無マルチ敷きの露地イチゴ |
さて、1回目の収穫ではイチゴ狩りついでに持ち帰ってもらう分だけのニンニクを収穫したところ、良く出来た昨年に比べて更に出来が良くてまずは安心です。
収穫した露地イチゴの一部 |
しかし、全体量からすると少しですが、球割れ(裂球)しているのがありました。今回のこの球割れは、個体差による成熟の早さが原因で、収穫時期が遅かったことによるものと考えています。
この収穫したうち、小さめのものと形が良くないものを自家に持ち帰って皮を剥いてみたところ、外の皮がほんの少し若いものがありました。次回の日曜日の収穫なら全く問題無いでしょうということで、あとは雨が降らないことを願うだけです。
ニンニクの収穫2回目最終日
5月26日(日)、今期のニンニク収穫最終日です。火曜日に約2か月ぶりとなる本格的降雨があって、畑の土の水分量が多くなっているのではと心配しましたが、土がかなり乾燥していたためか、畑はすっかり乾いてカラカラ状態でした。
熊本県阿蘇産、無農薬無化学肥料で栽培された種ニンニクを、こちらでも同様に育てたニンニク976株。
春先からの雑草はほとんど除草せず(時間不足で出来ず)。しかしニンニクは負けませんでした。
収穫したニンニク |
収穫したニンニクをカゴに入れるとすぐいっぱいに |
さて、最後の収穫です。ニンニクの茎をつかんで次々に抜いて、畝の近くに用意した一輪車に積んで、そして積み切れなくなったら、谷津(谷戸)上で茎の切断作業に入ります。不要な部分は直接自然に返せ(捨てられ)ます。
ここで正常なもの、球割れしているもの、正常に生育しなかったもの(ほんの少量)3種類に分けて網カゴに。
茎の切断に刃が長めのハサミを使ってみたところ、30本ほど切ったところで中指に痛みが出てしまいました。ニトリルゴム手袋を外して見てみると、ハサミがあたる所が赤くなってしまい、たった30株ほどでこうなるとは驚きです。これでは作業が続かないので、切断には包丁を使うことにして続行。茎を空中切りです。指の赤みは水ぶくれになってしまいました。
この切断作業を繰り返しておよそ5時間で完了!
ジャンボニンニクと見間違うようなものもあり、ニンニクの栽培は大成功となりました。
あとは、保存方法。
自然保存-1。量が多くて一個一個ヒモで茎を結んで吊るすのは面倒なので、潮干狩り(貝掘り)で貝を入れるのに使うようなネットにまとめて入れて、日差しと雨があたらない軒下に吊るしておく。
自然保存-2。量が多くて吊るせなかったものは、風通しの良い冷暗所で穴を開けた段ボール箱か収穫コンテナ(網目)で保存。
さらに、小さなものや球割れしたものは皮を剥いて冷凍保存。冷凍保存しておくと長期保存が可能です。自然保存では春を過ぎると芽が出てきてしまいますので。
4か月後には種ニンニクの植え付けです。栽培期間が長いなー。
管理者 : Masa