2019年9月16日月曜日

草刈機(刈払機)の不調を修理、解消!

草刈機(刈払機)のエンジンが掛からなくなった

タナカ製 パワーメイト
タナカ製 パワーメイト

雑草が伸び過ぎてとても気になっていたのですが、夏野菜に手間が掛かりなかなか雑草を刈れずにいました。この雑草は降雨が長期間ほぼ無かった後、雨が断続的に降るようになってから特に伸びが良くなったので困っています。

先日の猛暑日予報が出た週末ファーマーの農作業で、ようやく草刈りをする時間が取れたので草刈機(刈払機)で草刈りを実施しました。
草刈機はタナカ製のPCG24EASP(SF)。畑の地主さんが使えなくなったので借りて、再び使い始めた時はエンジンが掛からなく、プラグ交換(チャンピオン製ならCJ6・NGK製ならBM7A)をしたら掛かったものです。

午前中、まずは草刈りからから開始です。とても暑いので、20分ほど作業をしたら水分と塩分補給の小休憩の繰り返しで、なかなか草刈りが進みません。
そして15時半になった頃、いきなりエンジンが止まったのです。
これはちょっとまずいなぁと思いながら、日陰に草刈機を置いて15分ほど休ませてみました。
そして再始動。エンジンが掛かる様子は全くありません。再び休ませて再始動を試みますがエンジンが掛かりません。

プラグキャップ内から変形して出てきてしまったコイル
プラグキャップ内から変形して出てきてしまったコイル

イグニッションコイルからのコード外れは無し
イグニッションコイルからのコード外れは無し

では、プラグを見てみようとプラグキャップを外すと、なんとプラグキャップとプラグコードが外れて、しかもプラグキャップの中の金属コイルが変形して出てきてしまいました。
取り外す時に力を入れ過ぎたか?そんなに力を加えた覚えはないけど、暑さと焦りで力が加わり過ぎたのかもしれません。
これではプラグキャップを元に戻せないので、プラグを外して見ても再びエンジン始動が出来ない状態に。
仕方ないのでプラグの様子だけでもと見てみると、燃料で濡れ過ぎるプラグかぶりをしていないし、ちょっと色が黒いかなくらいなのでプラグ自体は問題なさそう。けれど、プラグは新しいものを用意して交換することに。

以下の部品を探しに大型ホームセンターに行った時、プラグはありました。けれど、農業機械用品売り場には1個しかなく、自動車・二輪車部品のコーナーに行ってみたら、そこには同等品が結構置いてありました。どちらの売り場にも同等品があることを表記すれば良いのでは、と思ったりして。

次にプラグキャップ内のコイル。これは先端が少し酸化して緑青が吹いている程度ですが、変形してしまったので交換しなくてはなりません。
このプラグキャップとコイルを新品で購入しようとしましたが、なかなか探せず。
形状が見た目で同じだと思ったものを、プラグキャップとコイルのセットをネットで購入してみました。

新品のプラグキャップとコイル
新品のプラグキャップとコイル

結果、下記のプラグコードが、プラグキャップのコード穴にしっかりはまるサイズでした。
左が古いプラグキャップ。 右が新品のプラグキャップとコイル。
左が古いプラグキャップ。
右が新品のプラグキャップとコイル。

あとはプラグコード(ハイテンションコード)。先端を見ると、中心の撚っている金属線が酸化して緑青が吹いているので、思い切って厚い被膜を長さ1cmほどラジオペンチで剥いて金属線を見てみました。金属線はところどころ緑青が吹いていましたが、表面だけかもしれません。
被膜を剥いてしまったので、プラグコードが短くなってしまい、イグニッションコイルからプラグまでの長さ(約11.5cm)が不足したので、経年劣化を考えてこれも新しく交換することに。
しかし、プラグコードの太さ5mmで販売されているのが探せず、超大型ホームセンターに行けばあるのかなぁと思いつつも、ネットで7mmのものを購入。長さは1mもあるけれど、残りはホンダF210耕うん機のメンテナンス時に使えるかなということで。

太さ7mmのプラグコード
太さ7mmのプラグコード

7mmの太さは、イグニッションコイル側の接続部だけの被膜をうまく削って、絶縁テープを巻けば大丈夫でしょう(自己判断)。これはハイテンションを扱う部分を加工するので、絶対に真似しないでください。






エンジンがいきなり止まった原因はエアクリーナー?
ボロボロのエアフィルター
ボロボロのエアフィルター

次はエアクリーナー。エアクリーナーボックスを開けてみると、なんとエアフィルター(スポンジ状)が劣化してボロボロに!しかもキャブレターのほうにカスが行っていて穴を70%ほどふさいでいる状態!もしかしたらエンジンがいきなり止まった原因はこれ?

清掃途中のエアクリーナーボックス
清掃途中のエアクリーナーボックス

エアクリーナーボックス内をパーツクリーナーで掃除して、エアフィルターは汎用品をネットで予備も購入して取り付けへ。この汎用品は、エアクリーナーボックスの四角いフィルター取り付け場所(外径5.3cm)にぴったりはまりました。

汎用品のエアフィルターは楕円形の状態
汎用品のエアフィルターは楕円形の状態

HiKOKI(ハイコーキ)の純正品は、小規模ホームセンターでも販売されているのを後日確認。

さて、キャブレター。細かいカスが内部まで行ってしまっている可能性がありますが、今回はキャブレターの分解清掃はしないことに。エンジンが掛からなければ、安価な汎用品のキャブレターを購入して交換してみようと思います。




マフラーの掃除

今回はマフラーの詰まりがエンジン始動不可の原因ではないと思うので、マフラーを焼くことはしないで、ドライバーで簡単にカスを取るだけに。と、思ってマフラーを取り外しましたが、そんなに汚れていませんでしたのでそのまま。


給油キャップ

給油キャップの極小小穴が詰まるとエンジン不調になるとのことで見てみましたが、穴が無いような。そんなことは無いと思うので詰まっているのか?
追記 : キャップの内側を見たら、空気抜きの溝がありました。だから小穴が無いのでした。こちらのほうが詰まらなくて良いのではないでしょうかね。

キャップは消耗品なので、使用時にエンジンの回転数不調が出たら交換してみようと思います。これは小規模ホームセンターでも汎用品が販売されています。


プラグキャップ・コイル・コードを組立

プラグコードの内部は中心に線
プラグコードの内部は中心に線

まずはコードを古いものの長さと合わせて約11.5cmで真っすぐにカット。プラグコイルときちんと接点になるようにします。
次に、草刈機に付いているプラグと無理なくプラグコイルがはまるようにします。
プラグコイルをプラグコードに手で押し付けて、位置を安定させたらラジオペンチでしっかりと抜けないように咬ませます。
プラグコードにコイルを咬ませた状態
プラグコードにコイルを咬ませた状態

そして、プラグキャップをプラグコイルにはめれば完成。のはずでしたが、コイルを咬ませた分厚みが増したので、プラグキャップになかなか入っていかないのです。
シリコン潤滑スプレーを用意しておけば良かったと後悔。
一生懸命に押し込むことなんと30分ほど。なんとかコイルが定位置まで届きました。
プラグキャップとコードのセッティング完了
プラグキャップとコードのセッティング完了

イグニッションコイル側は、イグニッションコイルの差し込み穴から出ている細い突起に、プラグコードの中心(金属線)がくるようにはめて、今回は加工したので絶縁テープを巻いて接続完了。

イグニッションコイルへの差し込み穴
イグニッションコイルへの差し込み穴

無事エンジン始動
さて、エンジン始動。
とても始動がスムーズで、吹け上りが良くなったのを感じました。
掛かった費用は約3,000円でした。





再びエンジン停止

畑で使い始めて少しするとエンジンがスッと止まり、また焦りが。次は何?
調べてみるとプライマリーポンプに燃料が入っていかず、圧力が掛かりません。
何で?と、プライマリーポンプの裏側を見てみると、燃料ホースの先端が裂けてパイプから外れてしまっていました。
予備の燃料ホースが無いので先端をカットしてはめて、ホースが外れないように応急的に水糸でホースを縛って固定しました。
これで復活。燃料ホースは早々に調達することとなりました。


草刈機(刈払機)用の顔面防御シールドを交換

草刈り後に目がとても疲れるのは、顔面防御のシールドがメッシュなので、メッシュからの焦点を頑張って合わせようと目を無意識に凝らしているからだと考えました。
ですので、シールドをクリアタイプのものに変更するため、替えシールドをネットで探してみるとありましたが、取り付け穴が合致するか分かりません。全体のサイズを比べるとほぼ合っています。穴は取り付けフックに対して元々少し余裕をもって開いているので、画像から見るとなんとなく合いそうな気がしたので購入してみました。
そして、届いたクリアシールドを装着してみるとぴったり。
視界良好でメッシュタイプよりも目が疲れませんでした。





さあ、時間を作って草刈り、草刈り。

2023年8月追記
プライマリーポンプの押す部分(透明の軟質プラスチック)が破れました。
この刈払機のプライマリーポンプは旧型?で、ポンプ土台のツメ(フック状)でキャブレター外側のプラスチック部に固定するタイプです。
ラビットの純正部品をネット通販で購入して付けてみたらぴったりでした。
その後、大型ホームセンターで大量に販売していたプライマリーポンプを見たら、メーカー違いの同型だったので需要がまだまだあるのでしょう。それとも売れ残り?
その後、プライマリーポンプのリターンホースが裂けたので交換。
この交換作業を行うために、キャブレターを一度外したらエンジン不調となり、エンジンが掛かってもすぐに止まってしまうように。
これはキャブレターの内部の穴に小さなごみでも入ってしまったのだろうと思い、キャブレタークリーナー(泡タイプ)を購入して、キャブレター内部に吹き付けみました。
すると、排気口から白煙を吹きながらもエンジンが止まらなくなって、徐々に白煙が無くなりエンジンの不調解消!
まだまだ使えそうな感じ。

今年は冬になっても雑草が多いです。暖かすぎ。


管理者 : Masa
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