2019年7月18日木曜日

オクラの植え替えは要注意

今季のオクラの発芽・成長は順調

角オクラの種(自家採取)を1畝に2列、20cmほどの間隔で約80個直播きしたところ、全部発芽したと思われる良い発芽率でした。
間引くのを前提にした直播きなので、オクラが小さいうちに間引いてしまわなければと思っていましたが、なかなかその作業に着手出来ず苗が雑草に埋もれてしまう状態に。
そしてさらに雑草と共に順調に成長。丈が20cmくらいになって苗の状態ではなくなってしまい、ようやく雑草を抜いてみるとオクラの葉が重なり合い始めて、さらにまずい状態になっていました。





もったいないからオクラを植え替えてみた(第1回目)

まずは2週間ほど前、丈20cmくらいの時に10株を間引いて植え替えを実施。雨が多く曇りがちなので、畑の土は全く乾燥せずに保水たっぷりで、植え替えには良い状況です。
オクラの根は直根(主根が真っすぐ)で脇の根(側根)は貧弱なので、植え替えには向かない根です。植え替えるとすると、根に土を付けた状態でないとその後の成長に良くない影響が出てしまいます。ポリポットから苗を外して、土ごと植え付けられる状態なら良いのですが。
直根は植え替え後、根が正常に水を吸い上げたりする元の状態にはなかなか戻らないようです。

さて、植え替え元のオクラの株を移植ゴテで周りから大きく掘り上げてみると、土が根からボロボロと離れてほとんど土が根に付いてきません!
これでは植える時にさらに土が付いてこないので、さっさとあきらめて植え替えにかかることに。

直根なので植え替え先の穴を深めに掘って根が曲がらないようにして、穴に水をたっぷり注いで植え付けをします。
埋めた土は強めに押し付けて乾燥しないようにして、水やりをたっぷりして終了です。

一週間後、その間晴れた日は無かったので乾燥せず、オクラは下葉を1枚だけ自ら落として根付いていました。下葉を自ら落としたのは、水分を汲み上げて葉に行き渡らせる力が植え替えによって少なくなったため、落としたのだと考えられます。




ダメもとでオクラを植え替えてみた(2回目で最後

1回目の植え替えから2週間後、間引いていない所がだいぶ混雑したので、雨がようやく上がったタイミングで最後の植え替えをしてみました。
ちなみに、1回目に植え替えたオクラは、移植していないオクラに比べるとだいぶ成長が遅くなっています。

直播きのオクラは根の長さを入れると約30cmになりまして、もう苗とは言えません。

植え替え始めるとなんとかなり久しぶりの日差しが!太陽を見るのは久しぶりです。オクラの植え替えの時に晴れ間が出なくてもいいのに、と思いつつ作業を続行。しかし晴れ間は3分間だけでした。 
植え替え直後のオクラの様子。すでに葉がしおれてきています。
植え替え直後のオクラの様子。すでに葉がしおれてきています。

直根だから相変わらず根に土が付いてきません。
20株ほどを植え替えて、1株は葉の裏側にハマキムシが付いて葉を喰い巻いていたので、開き始めた新しい葉を残して他は切り捨ててしまいました。
画像左側は前回植え替えたオクラ。右側が今回植え替えたしおれたオクラ。
画像左側は前回植え替えたオクラ。右側が今回植え替えたしおれたオクラ。

そして植え替えから約1時間後、葉をすべて残して植え替えたオクラは、先端までがお辞儀してしまって萎えてしまっています。水分がじゅうぶんに行き渡っていない結果です。
画像手前側が葉を落としたオクラ
画像手前側が葉を落としたオクラ

葉を切り捨てたオクラはピンとしています。葉を残しておいても回復しないと思ったので、新しい柔らかい葉を2枚ほど残してあとは思い切って切り捨てました。
葉を切り捨てました
葉を切り捨てました

すると約1時間後、先端までピンとして生き生きと回復。

植え替えたオクラが復活
植え替えたオクラが復活

まだ若い成長途中で葉を切り捨てたことによって光合成量が少なくなってしまい、今後の成長が遅くなるか、株が大きく育たないことでしょう。
しかし、間引いたオクラを捨てるのはかわいそうでもったいないので、植え替えた次第で、実を付けるまで見守っていきます。

オクラの植え替えはしないほうが良い

ということで、畑に直播したオクラを植え替えるとほぼ成長が鈍ってしまうので、植え替えはお勧めしません。
今回はもったいない根性でオクラを生かしてみました。結果は盛夏に。





管理者 : Masa
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