2017年4月30日日曜日

スギナ除去の日

GW2日目も週末ファーマー

まずはワラビの様子(ワラビ好き)

2週間収穫しないでそのままにしておいたら、だいぶ育ってワラビの葉が広がってきていました。食用としてのワラビはほんの少ししか出ていませんが、これから夏までは1回の収穫につき10本程度と少量ではあるけれど、収穫しようと思えば収穫可能な状態が続きます。 
ワラビと花ラッキョウとチガヤとスギナ他
ワラビと花ラッキョウとチガヤとスギナ他。
雑草抜かなきゃ。

昨年は、近所の畑の方がワラビを欲しがっていたので、春になって土手にワラビが出てきたら断りなく収穫して良いですよ、と伝えてありましたが、遠慮しているのかなんだか手を付けていません。

ワラビは深い山(国有地)の中の国道沿いで群生しているのを見付けたりしていましたが、ワラビは他の植物が繁茂して日陰になってしまうと、消滅してしまう性質があるとのことです。多くは木々の管理が行き届いていない木陰で見掛けていたのですが、あれはもう消滅の危機に瀕していたのかもしれません。

わらび餅

愛知県の某市に長期出張していた時は、軽トラックで移動販売の「わらび餅」売りを結構見掛けました。
「冷たくておいしいよ~。プルンプルンしておいしいよ~。」なんてスピーカーで流していたので、夏あたりの売り歩きだったのでしょう。仕事中だったので買えませんでしたが、地元の方に聞いてだいたいの様子が分かりました。

わらび餅も好きなので、たまにスーパーマーケットで買いますが、販売されているわらび餅の原材料はワラビ根の粉ではないものがほとんどです。たいていはサツマイモなどのデンプンから作られています。ワラビ粉は貴重なので、甘味処である程度のお代を払わないと食べることが出来ません。

ワラビは薬草

さて、ワラビは薬草図鑑に掲載される薬草でもあり、利尿・腫れ物に用いられます。
また、糊としても使用されていました。以下は直接引用です。

「また、大藏永常は、「公益国産考」(1844)で、ワラビ粉デンプンの製法をくわしく述べている。デンプンは、根茎を秋に掘り上げて石の上におき、たたき砕いて水にかきまぜて作るとしているが、また非常のときの食料品としての利用法にもふれている。
 食料のほか、糊としても広く用いられ、特に和傘やちょうちんの骨に和紙をはるには、なくてはならないものだった。」(株式会社主婦の友社1980, p.49)




スギナの除去

降雨のおかげで作物の生育が順調ですが、雑草の芽が次々と出てきています。
なかでもスギナの成長が今季はとても良くて困っています。 
次々と運ばれていくスギナ
次々と運ばれていくスギナ

ツクシ

そういえば、この春は胞子を飛ばすためにツクシが過去最高に出て来ていたので、これも何か関係があるのでしょう。
早春にはツクシを少し採って、茹でてアク抜きをしてからマヨネーズ醤油でいただきました。しかし、多食はいけません。心疾患など持病がある人や健康な人の体調に悪影響を与える原因となります。

スギナを掘る・抜く・刈る

作物が植わっていない所は、極力大道具のエンピ(スコップ・シャベル)で深く掘り起こして地下茎ごと除去していきます。

作物が植わっている畝間は、作物の根が伸びてきている可能性が高いので、こちらは三角ホ―・ステーキホー・窓空き草刈ホーで、スギナの地上部だけを刈り取ります。一緒に成長前のメヒシバも削いでしまいます。
もちろん、引っこ抜いても良いのですが、畝間は歩いていることによって土が固く締まっているので、だいたいはうまく抜けません。

畝のスギナは手で引っこ抜きます。地下茎からの枝根は伸縮性があるので、顔面に対して垂直に引っこ抜くと、土が跳ね返って目に入ったりしますので注意が必要です。
また、横に伸びる地下茎は除去が難しいので、ひたすらスギナが地上部に出たら除去することを繰り返して、スギナを成長させないように努めます。

ほうき草(コキア)

ほうき草(コキア)が出てきました
ほうき草(コキア)が出てきました

今は、秋田名産トンブリの元となる「ほうき草(コキア)」も雑草のように大量に盛んに芽が出てきています。昨年、種が落ちたものが発芽しました。これは大きくなると場所を取るのでやっかいです。勿体ないけど今のうちに除去してしまいます。
しかし、やはり勿体ないので少しだけ残して後で移植したりします。
ほうき草(コキア)は直根なので、自然に生えたものの移植は結構難しいです。
出来る限り根を痛めないように土ごと取って、移植後は水分をたっぷりと含ませてあげます。
移植後に少し時間を置いて葉がしおれなければ移植成功間違いなしです。しかし、葉が弱々しい姿になった場合は成功するか分かりません。その後の土壌水分調整をうまく行うと移植が成功します。

さぁ、3日後には週末ファーマーではなく、やる事たくさんの休日ファーマーです。






引用文献 : 1980 株式会社主婦の友社『続 薬草カラー図鑑』わたしの健康別冊
管理者 : Masa
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2017年4月29日土曜日

まだまだタケノコ掘り・狩り

GWの週末ファーマー

GW初日はタケノコ掘りがメイン

前回のタケノコ掘りから一週間、その間に雨が降ったし気温が高くなったしで、竹林に行く前から「裏年(外れ年)でもある程度はタケノコが生えてきているんだろうなぁ」って思っていました。

いつものように谷津のスギナの草原をネコ(手押しの一輪車)で進みますが、谷津に水分が戻ったせいで土がぬかるんで進みづらいのなんのって、すでにここで体力を結構使ってしまいました。
一輪車といえば、この一輪車のことを知らない人は知らないんですよね。
サドルが付いてホイール1つの立ちこぎ用の一輪車のほうをイメージする人がいます。こちらは当たり前に思っていることが相手にとっては当たり前ではなかったりすることがあります。

さて、竹林に到着早々80cmほどに育ったタケノコ発見です。今年は倒されていません。例年育ち過ぎたタケノコは蹴り倒されているのですが。
これを収穫するかしないかは、竹林のタケノコの状況を見てから決めることにしました。普通の人はしないでしょうが。 
出てます出てますタケノコです
出てます出てますタケノコです

パッと見たところ、育ち過ぎから頭がちょこっと出ているのまでいくつもあります。数が多い印象を受けました。 
またまたありますタケノコです
またまたありますタケノコです

今日気が付いたことは、例年のこの時期にはタケノコの皮を剥いて捨てたものがまとまってあるのですが、今年はまだありません。どなたか知りませんが(地主さん?)、いつも収穫する人が来ていない感じがしました。ただし、所々タケノコを最近掘った跡はあるので、誰かは来ています。 
育ち過ぎのタケノコ
育ち過ぎのタケノコ

さて、タケノコ掘り開始です。まずは地上部にちょこっと頭が出ているのから掘っていきます。これらは細身で太く成長していません。太いのが出てくると思っていましたが。
次に斜面に行ってみます。斜面でもあちこちにタケノコが出ています。
斜面のタケノコは、斜面下が掘り易いことに影響されて、斜面上をいい加減に掘ってしまうと、掘り上げたときに片側だけ根元が削がれてしまいます。 
斜面で上手に掘れつつあるタケノコ
斜面で上手に掘れつつあるタケノコ

今回は、午後からの雷雨予報で、その前に農作業をこなす都合上、かなりざっくりと掘って失敗してしまいました。勿体ないことですが。
さらに進むと、大きく育ったのから小さいのまであるわあるわで、今回は竹林の奥の方までは行きませんでした。
そして時間も無いしで、あまり大きく育ったものは収穫するのをやめました。
本当は、竹を密集させないために収穫する方が良いのですが。
大きく育ったタケノコは、エンピを根元近くにちょっと当ててテコの原理で起こせば根元の上で簡単に倒れます。根元は堅いので食用には向かないからそれでじゅうぶんです。
上の方も大きい分やはり堅さがあります。堅いのが苦手な方は全く興味が無いことでしょう。
蹴り倒されて放置されるようなら、明日収穫してみますかね。掘らなくて良いから作業が簡単だし。ただし、重いので谷津での運搬が大変ですが。
このように、裏年と勝手に思い込んでいた当地のタケノコですが、例年生えてこないような場所に生えてきていたりと、結果は表年(当たり年)と判断出来ました。 
大中小のタケノコ大収穫
大中小のタケノコ大収穫

収穫したタケノコはお裾分けをして、今日のタケノコ掘りは終了です。


  

ジャガイモの芽かき

そろそろ時期が終わりの茎立菜を収穫し、こちらもお裾分けをして、さぁジャガイモの芽かきと一緒にスギナ抜き&切りをしなくては、と思っていたらなんだか北と西側の雲行きが怪しくなってきました。そして南西の風が強くなってきました。
雨雲と剪定中の名前が分からない木。明日もっと切ります。
雨雲と剪定中の名前が分からない木。明日もっと切ります。

天気報告の地点分布と雨雲レーダーを見ると雨雲が迫って来ていました。これはまずいと道具を片付けて待機状態に入ったらすぐに雷雨が始まりましたので、車で待機です。
45分もすると雨雲が抜けて日差しが出てきたので作業再開です。
キタアカリの芽かき前の畝
キタアカリの芽かき前の畝
  
写真右側の畝は、初めに植え付けたキタアカリですのでだいぶ育っています。
遅霜で枯れる被害を恐れていたので、今まで芽かきをしないでいたのですが、もう余程のことが無い限り大丈夫だと判断したので、今日は芽かきをします。
ジャガイモの芽かきは、収穫するジャガイモの数を調整するために行う作業です。
ジャガイモの芽1本1本から根が伸びて、そこにジャガイモが出来ます。
ということは、芽の本数が少なければ競合が少ないので、大きなジャガイモが個数少なく出来ます。
芽の本数が多ければ競合が多いので、出来るジャガイモは小さくて、その代わり個数は多くなります。

以下の写真のように本数が多い芽をかいていきますが、今回は育ちすぎたのでハサミで切っていきます。
いつもは芽が小さいうちに芽かきをしているので、芽の根元を手で押さえて手で引き抜いています。
ジャガイモの芽かき作業。細いのから切っていきます。 ジャガイモの周囲には青じそ(大葉)の芽が無数に発芽してきています。
ジャガイモの芽かき作業。細いのから切っていきます。
ジャガイモの周囲には青じそ(大葉)の芽が無数に発芽してきています。

ジャガイモの芽かき後
ジャガイモの芽かき後
  
今回も残す芽は3本か4本にしました。ジャガイモをあまり大きく育てても使い勝手が悪いので、小さ目に育てることにして個数を優先させています。
お隣の畑の方も同じ考えです。1本・2本立ちにはしません。

芽かきとスギナの除去の途中でまた暗くなってきて、雷雨が始まりました。もう大丈夫だと思っていたのに、今度は冷たい強い北風に変わって突風の恐れが出てきました。
丈が伸びたジャガイモへの追肥・土寄せもしなくてはなりませんが、時間は18時前、ここでGW初日の週末ファーマー終了です。遊びに行かないで明日も頑張ります。





管理者 : Masa
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2017年4月23日日曜日

いよいよ夏野菜の植え付け開始

週末ファーマーの夏野菜苗の植え付け

トウガラシ2種、シシトウ、ピーマンを苗で購入

これらは種から苗を育てません。種だと出来上がる苗の数が多くなってしまうからです。
苗の購入はホームセンター2店で行いました。1店で済まなかったのはシシトウの苗が販売されていなかったからです。売り切れた感じでは無かったので、まだ入荷していなかったのでしょうか?
スタンダードな苗は、いずれも1ポットの価格は消費税込73円です。ここ数年価格が低いままで、73円での苗が販売される前は税込98円がスタンダードでした。価格競争ですかね?
このほかに、丈夫に育つという接木苗などがあり、こちらは1ポット198円からとなっています。

見分けがつきにくい4種類の苗

種類の見分けがつくにくい苗
種類の見分けがつきにくい苗

上の写真の苗はそれぞれ種類が違います。葉も茎もほとんど同じです。4種類ありますが見分けがつきますか?
左から、黒色の苗ポットが「ピーマン」。
ピンク色の苗ポットが「トウガラシ(日光)」。これは日光特産のトウガラシで「鷹の爪」よりも細長いです。
赤色の苗ポットが「トウガラシ(鷹の爪)」。これはおなじみの唐辛子ですね。
水色の苗ポットが「シシトウ(翠臣)」です。早生の品種です。
苗ポットから外して植え付けたら、どれが何だか分からなくなることでしょう。そんな時にはネームプレートを土に刺して表示させるのですが、今回は特にその必要が無いのでやりません。
各5ポットずつ。合計20ポットです。合計は20株ではありません。それについては以下に。

植え付ける前に苗のチェック

ピーマン

ピーマンは花芽がすでに少々付いているようですが、いつも問題無いのでそのままにしておきました。丈が成長しないまま実をつけるようだと養分がそちらに行ってしまい、大きく育たない可能性があるので、場合によっては摘み取ってしまいます。

トウガラシ(日光)

すでに、株元をはじめとして全ての節(本場の根元)から脇芽が出てきています。なかには脇芽の長さが本体に届くくらいに成長しているものがあります。
これは本体の成長を妨げるので、脇芽の全てを切り取り去ってしまいます。
素手で爪が伸びた状態の指で脇芽をつまむと、簡単に切り取れます。ハサミで切り取るよりも時間が短縮出来ます。ただし、爪と指の間が緑色になります。ブラシを使って洗えば取れますが。
ハサミを使用する場合は、先端が細いものがお勧めです。
トウガラシ(日光)の脇芽
トウガラシ(日光)苗の脇芽


脇芽を切り取ったトウガラシ(日光)苗
脇芽を切り取ったトウガラシ(日光)苗

いずれの切り取り方法でも、うつってしまう病気を持っている株があると、次の株に病気がうつる可能性が皆無ではありません。かなり神経質だと思いますが、留意しておいたほうが良いと思います。

トウガラシ(鷹の爪)

苗ポットに1株(本)、2株、3株と苗の株数に違いがあることに売り場で気が付かれる方もいらっしゃると思います。だいたいは1株で売っていますね。
今回は5ポット購入しましたが、株数では8株です。
2株、3株については苗ポットに種を蒔く時に、複数の種が間違って入ってしまった訳ではなく、意味を持って複数株の苗ポットを作っているのです。
その意味を以前調べたところ、残念ながら確実な答えを導き出せませんでした。
以下私見ですが、トウガラシ(鷹の爪)は、2株・3株でも養分の吸い上げに1株のものとあまり差が無いので、受粉を考えると近くに他の株を植えておいたほうが良いと、昔からの経験上でそうなっているのかなと。
まぁ、複数株のものには余計に追肥をしますが。
今回は、1株・2株・3株の苗ポットを購入しました。
以前、2株のものを1株ずつに分けて植え付けてみましたが、根がほぐれたことによるのか、その後は生育不良となってしまったことがあります。ですので、分けないでそのまま植え付けます。
1ポットに3株のトウガラシ(鷹の爪)苗
1ポットに3株のトウガラシ(鷹の爪)苗

トウガラシ(鷹の爪)は、中国四川料理店のマスターに収穫した株ごと差し上げる約束があるので、あと5ポット分ほど植え付けを増やそうと思っています。花椒麻婆豆腐が絶品のお店です。

シシトウ(翠臣)

こちらも脇芽が少し出ていますので、手で摘まんで切り取りました。
シシトウは多量に生るので、いつも収穫に時間が掛かって大変です。5株を一度に購入して植え付けてしまいましたが、収穫を考えると購入時期をずらして植え付けたほうが良かったかなと思っています。あまり遅くなると販売されなくなりますが。例年これで失敗したりします。


夏野菜苗の植え付け開始

畝作り

農繁期真っ只中、新しい畑地でF210耕うん機を使って耕して畝を作ります。
いつもと同じように、畝の予定場所に溝を掘ってケイフンを元肥として撒き、覆土をして畝を作ります。
新しい畑地では酸度計でpH(ペーハー)値を測っていません。以前使用していた方がまめに苦土石灰を撒いていたので、まだその効果が残っていると考え苦土石灰を撒きませんでした。肥料に石灰分が多いケイフンを使っていますので、あまり石灰分が多いと土壌が固くなります。
参考に今度、pH値を測ってみましょう。

植え付け

畝に苗ポットが入る穴を移植ゴテで掘っておきます。
穴と穴の間隔は約30cmですが、株が大きく育つことを考えると、もう15cmほど多めに間隔をとっても良いと思います。
畝に苗ポットの大きさの穴を掘ります
畝に苗ポットの大きさの穴を掘ります
  
そして、穴にはジョーロで水をたっぷりと含ませておきます。
苗ポットを持って上下を45度ほど斜めにすると、苗ポットから苗が土ごと滑り落ちてきますので、苗の株元を指で軽く挟みながら、手のひらで土を受け止めるようにします。
それをそのままの状態で、畝の穴にポトンと軽く入れます。
そして、穴を掘った土で隙間を埋めれば植え付けが終わりです。これを繰り返し全部が終わると次に支柱立てです。

支柱立て

苗は風に弱いので園芸支柱で支えてあげます。支柱を刺す位置は根を傷つけないように、苗ポッドの土の範囲のすぐ外側にします。
さらに、これからの季節は当地で南風が強くなる時が多いので、支柱を株の風上である南側に刺して、風に対して支柱が役目を果たすようにします。
深さは支柱がふらつかないようにしっかりと刺しますので、150cmの長さの支柱なら畝から出る長さは110cmほどになってしまいます。
支柱を購入する際には、土に刺す深さの分を考慮しましょう。

麻ヒモで結ぶ

支柱を立てただけでは駄目なので、麻ヒモで株と支柱を結んでいきます。
麻ヒモは天然素材です。使用後には長い時間を掛けずに自然に帰るので、後の処理が楽です。
ですが、作物を育てている最中にも強度が弱くなって切れたりしますので、補強をするなど注意が必要です。
ヒモを結ぶ位置は、苗の丈の長さによって下のほうにしたり、下と中くらい2か所にしたりします。
結び方は、株と支柱をヒモで「8」の字状に結びますが、株のほうは緩く隙間を大目にとって、支柱のほうではしっかりと支柱に巻きつけて結んでしまいます。
株のほうで隙間を小さくとると、株が成長するにつれ幹が太くなってヒモが幹に食い込み、成長を阻害してしまいます。成長に合わせて一番初めに結んだヒモを切って、新たに結び直すこともします。
支柱を立てて終わりです
支柱を立てて終わりです

植え付け後の水やり

最後にジョーロで水やりをしますが、今回はやりませんでした。
今日は強めの北東の冷たい風が吹いているのですが、明朝は気温7度くらいまで下がるとの予報です。霜が降りる気温まで下がることはないようですが、念のため表面の水分を少なくして、苗が寒さに負けるのを防ぎました。
ちなみに気象庁による気温の計測は、芝生の地面より上1.5mの高さで測っています。地面はこの気温よりも低くなると考えます。
しかも畑は、夏でも夜はひんやりと感じるくらいですので。

以上で第1回目の平成29年(2017)、夏野菜の植え付けが終わりました。

このほかに、ますますいい気になって育っているスギナの除去(終わらなかった)、
ニンニクとスギナ
ニンニクとスギナ
  
大木になりかけている木の枝の剪定(これは高い位置の枝がまだ)、種サトイモ(セレベス)500gの植え付けなどを行いました。
セレベスの種サトイモは芽の近くから根が出てきています
セレベスの種サトイモは芽の近くから根が出てきています

次回は盛期のタケノコ掘りから開始です。前回は大汗をかいてのどが渇いて仕方がなかったので、必ず飲料持参で竹林に入りましょう。





管理者 : Masa

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2017年4月22日土曜日

タケノコ収穫O.K!

待ちに待ったタケノコ掘り

タケノコ掘り・狩り。2017年初回、たくさんのタケノコが採れました。
2017年初回、たくさんのタケノコが採れました。
  

今季(2017年)のタケノコの状況

八百屋さんとスーパーマーケットで旬の初めに出回るタケノコの多くが九州産で、なかでも福岡産のものを多く見掛けます。
その福岡産・熊本産のタケノコが、天候不順などにより今季は収穫量が例年よりかなり減少していると報道されていました。
今季は福岡産では収穫量が落ち込む年の裏年で、熊本産は収穫量が上向く年の表年と言われていました。
福岡産は裏年に追い打ちをかける収穫量減少が起こってしまったのです。
これは大ショックです。畑所在地のタケノコが気になります。

タケノコが大好き(歯ごたえ堅めのもの)な自分は、一年を通してタケノコを食べています。旬以外のタケノコは、自分で収穫したものを塩漬け冷蔵と冷凍保存、細切りにして天日干しで乾燥させておいているものです。
天日干しタケノコは、大分県を訪れた時に農産物直売所で購入したものを参考に、自家で作っています。

畑所在地のタケノコはここ数年、結果として表年だったと思われるので、今季は裏年になってしまうかもしれない不安が元々あったのです。そこに九州産の不作のニュースの天候不順は要因として大いに当てはまるしで、こちらでも不作の可能性が高いと考えていました。


タケノコの収穫は出来るのか?
昨年は4月のなかばにタケノコ(タケノコの種類は孟宗竹:モウソウダケ・モウソウチク)をたくさん収穫していた記録があります。その時期よりすでに一週間過ぎていますので、この週末はタケノコを掘る気満々だったのです。

しかし、タケノコを掘るに至るには畑の地主さん=竹林の地主さんの許可が必要です。
今日に至るまでは、裏年だったら収穫量が少ないので許可が下りないかも、まだ早いから駄目だと言われたらどうしよう、なんて考えていました。
でも、昨日のうちに地主さんにお礼の気持ちとして渡す九州産の麦焼酎を用意して、今日は畑に到着後、真っ先に茎立菜をビニール小袋で1袋分、これも渡すように収穫しておきました。

いよいよ地主さん宅に早歩きで行ってみると、なんと不在です。これはかなりがっかり。
仕方がないので谷津で伸び放題になってしまったスギナをタケノコのことを考えながら刈って、畑でニンニクの所のスギナをここでもタケノコのことを考えながら刈っていて、途中で気になって地主さん宅を見に行ってみました。

すると車が帰ってきていました!!谷津に降りている20分ほどの間に帰宅されていたのです。
急いで再訪問し、例年のようにタケノコの状況を聞くのではなく、「タケノコを採らしてください!」と頼んでみました。すると即答で「いいよ!採って。」と。もうワクワクです。
これは、結構採れるのかな?なんて思ったので地主さんに、「タケノコ採って持って来ますか?」と聞くと、「いらないよ。」と。既にだいぶ採った後なのかなぁ?とちょっと不安を覚えながら、早速タケノコ掘りの準備に掛かりました。


急ぎ竹林へ一輪車を押しながら
道中は元気よく育ったハコベに足を取られながら負けずに前進です。コゴミの群生域を抜けると竹林で、こちらは谷津の対岸になります。 
谷津対岸の竹林
谷津対岸の竹林
  
到着と同時に足元にタケノコの先端の感触が伝わり、これは!と見ると、以下の写真のような大きく育たないタイプのミニミニタケノコで、すでに折れ取れていました。これは地下茎が地上近くに出ているので、タケノコは根元から外れて綺麗に取れます。可食部はほとんどありません。
ミニミニタケノコ
ミニミニタケノコ

辺りを見渡すと、例年なら育ちすぎたタケノコがたくさん蹴り倒されて勿体ないことになっているのですが、それがありません。掘った痕跡もかなり少ない状況です。
これは今季のタケノコの不作の表れか、出だしが遅いかです。後者なら良いのですが。






タケノコの収穫開始!
それでは、じっくりと地面を見てみます。 
タケノコ掘り・狩り。タケノコ発見!
タケノコ発見!

出てます、出てます、タケノコの頭や胴体が。嬉しいですね。
エンピ(地方によってはスコップかシャベルの呼び名)でタケノコの周囲の土をどけると、4つも出てきました。
タケノコ掘り・狩り。タケノコ4つ!
タケノコ4つ!

タケノコ掘り・狩り。次々にタケノコ現る
次々にタケノコ現る
  
不作?いや、大丈夫だ。一安心です。
タケノコ掘り・狩り。写真中央にタケノコの頭があります。道具はエンピ。
写真中央にタケノコの頭があります。道具はエンピ。


タケノコ掘りの道具について

タケノコ掘りの道具は特別用意していません。畑で使用しているエンピで代用しています。一年に数回の作業だからそれでいいかな、と。
それと、竹林は手入れされていないので雑木と混生しています。このことからタケノコ掘り専用鍬では木々に当たり、取り扱いが難しかったりします。タケノコ掘り専用鍬の代わりに普通の鍬を用意しましたが、やはり使用しませんでした。
ですので、使用するのは太めで造りが頑丈なエンピだけです。造りが弱いと竹の地下茎の硬さに負けて曲がったり折れてしまいます。ミニエンピは補助的にしか当地では使えません。

欲を言えば、刃先が接地面に対して平らで幅10cmくらいの山芋掘りの道具、その名も「山芋掘り」があると楽かもしれません。エンピである程度掘ってタケノコの状況をつかみ、地下茎と接している基部をそれで切るのです。

エンピだと刃先が剣先なので接点が小さく、地下茎と基部の切り離しが難しく、よく失敗します。以下の写真は半分失敗したもの。 
タケノコ掘り・狩り。タケノコと地下茎、ちょっと切り離しに失敗。
タケノコと地下茎、ちょっと切り離しに失敗。 
  
特に斜面地に生えているものは、地下部が深いのでだいたい失敗します。さらに切り離しに焦ると大失敗となり、手に出来るのは上半部だけです。
タケノコ掘り・狩り。タケノコと地下茎の切り離しに成功。根っこが生えてきています。
タケノコと地下茎の切り離しに成功。根っこが生えてきています。

タケノコ探しで歩きまくる(狭い範囲) 

竹林にピントが合わずに手前の笹の枯れ枝にピントが
竹林にピントが合わずに手前の笹の枯れ枝にピントが
  
今回探して歩いた範囲は50mほどでしょうか。収穫実績が少ない奥地には行きませんでした。
タケノコは日光がほどほど当たる所で良く出てきています。そこを重点的に探します。
谷津に水が戻ってきています
谷津に水が戻ってきています

今回は、足で探ることはしませんで、目視でじゅうぶんでした。本数を稼げたし、少しは畑作業の時間も確保しないとなりませんし。
整備されていない林を歩くのはたいそう疲れます。汗だくです。冷たい北東風が助かります。そういえば、タケノコ掘り開始とともに雨がポツポツ落ちてきていましたが、林の中ではほぼ影響がありませんでした。
たまに真竹(マダケ)のタケノコがあります。こちらは育ち過ぎで堅めですが私向きです。 
タケノコ掘り・狩り。真竹のタケノコ。孟宗竹のタケノコより細いです。
真竹のタケノコ。孟宗竹のタケノコより細いです。

一輪車いっぱいに採れたので1時間半でタケノコ掘りを終わりにしました。
タケノコは数軒のお宅に分配します。
次回はGW初日にやる予定です。

管理者 : Masa


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2017年4月20日木曜日

イカ不漁が継続中

スルメイカ不漁により

外国産に切り替えざるをえない

数あるイカの種類のうち、加工品に多く用いられるスルメイカ(地方名マイカ)の不漁が年初あたりからニュースになっていました。そして昨夜、さて、夕食をと思いながらなんとなくつけていたTVから流れてきたニュースは個人的に衝撃大となりました。
それはある大手海産物加工業者が、アタリメやサキイカ(イカの種類ではないですよ。裂いて加工したスルメイカ)などの加工品の原料であるスルメイカを、国産から中国産に切り替えるとのニュースでした。
五十数年こだわり続けてきた国産の原料をあきらめ、仕方なく外国産にするほど、スルメイカの流通量が減少し価格が高騰、危機的状況が訪れていることが分かります。 
スルメイカのゲソ。あぶって食べますが。
スルメイカのゲソ。あぶって食べますが。


スルメイカ加工品(国産原料)は自分のライフスタイルに欠かせない物です。
原産地のチェックは必ず行います。
運転中の眠気覚ましにサキイカを噛めば眠気がかなり収まるし(※個人の感想)。注意:その場合、同乗者がそのイカの匂いをどう思うかで要換気です。
小腹がすいた時には、アタリメを食べると満腹感があるし(※これも個人の感想です)。
塩分については少々注意が必要ですけどね。
イカの塩辛、イカの丸焼き、イカの一夜干し、イカ(ゲソ)フライ・天、イカの沖漬などなどスルメイカのものが美味しいですしね。
そういえば、以前は新鮮なスルメイカがお安くふんだんに手に入ったので、塩辛は自家製で大瓶に作ることが出来ていましたが、このところそれが出来ていませんでした。

スルメイカの若いものがムギイカ

スルメイカの若いものを「ムギイカ」と呼んでイカ釣りの対象にしてもいます。子供の頃には、その釣果を期待して待っていたものですが。
昨今の様子ではこちらの釣果も芳しくないでしょう。と思ったら、そうでもないですね。
現在、関東で出船している釣り船の釣況では、「0匹」が見当たりませんで、1桁台から40杯なんて状況です。爆釣ではありませんが。
趣味の釣りのレベルではまだ大丈夫そうです。

スルメイカはTAC魚種

日本はスルメイカに対して、漁獲可能量 (TAC) を定めて管理しています。
農林水産省からTAC設定に関する資料(水産政策審議会配布資料等)が出されています。
以下、重要なことが記載されていますので直接引用しています。

「【中期的管理方針】
 本資源は減少傾向にあるが、これは海洋環境の変化に伴う再生産環境の悪化によると考えられ、短期的には減少傾向を緩和し、中期的には環境が改善された場合に資源を速やかに増大できるよう親魚量を確保することを基本方向とする。
 ただし、本資源は、大韓民国等と我が国の水域にまたがって分布し、外国漁船によっても採捕が行われており我が国のみの管理では限界があることから、関係国との協調した管理に向けた取組が行えるよう努めつつ、管理を行うものとする。
【29年TAC設定の考え方】
中期的管理方針に則して、冬季発生系群については、ベースとするABCを漁獲シナリオ「②親魚量の増大(6.9万トン)、秋季発生系群については、「②親魚量の維持(15.6万トン)」とし、これらの合計値22.5万トンから、過去10年のうち、全漁獲量に対する日本EEZ内の漁獲割合の最大値(2007年、60.1%)を乗じた13.6万トンをTAC数量とする。」

(出典:農林水産省Webサイト,
 http://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/s_tac/kanren/attach/pdf/index-25.pdf,「平成29年漁期するめいか漁獲可能量(TAC)案について(資料2-6)」)
※ABCと②は直接引用元の参照によります。
平成29年(2017)のスルメイカの漁獲可能量案は、13.6万トンです。
平成26年(2014)が30.1万トン、平成27年(2015)が 42.5万トン、平成28年(2016)が 25.6万トンと比べると、やはり今年は少ないですね。
周辺各国との協調管理がとても重要です。

スルメイカの流通量

農林水産省の平成29年(2017)2月公表の産地水産物流通調査月別報告による流通量の数値を見ると、すでに今年の2月は昨年の月最低値よりも下回ってしまっています。
スルメイカの月別品目別上場水揚量
スルメイカの月別品目別上場水揚量
 ※(産地水産物流通調査月別報告)「農林水産省」
を加工して作成。 

スルメイカ不漁の要因

ニュースによりますと、全国漁業協同組合連合会の話として、全国のスルメイカの漁獲量は20年前の1/6以下になっているとのことです。
また、漁獲量の減少は水産庁の話として、産卵場所と考えられている東シナ海で水温が低下して、産卵に適さない環境になっていることなどの影響があるとのことです。(NHK NEWS WEB,2017年4月19日)
しかし、インターネットで出回っている不漁の原因として、「海水温の上昇のみが挙げられてもいます。これは、ある一部の海域での海水温上昇を捉えて、海水温の上昇が不良の原因であるとしているものだと思われます。
要因には海水温の低下・上昇もあり、また、群れが移動したなどの説も出ています。
残念ながら、要因の特定には至っていないのが現状です。
再びスルメイカの正常な漁が出来ることを期待します。





別のイカ

アカイカとは

外国産のほかに、スルメイカではないイカを代用しようとする動きがあります。
その中にアカイカがあります。
アカイカという名称は、市場でソデイカやケンサキイカ(スルメイカに似ている)の別名として使われていますが、消費者庁による「魚介類の名称のガイドライン」でのアカイカの学名(種名)は、「Ommastrephes bartramii」です。
このことから、水産庁がいうアカイカは、ツツイカ目アカイカ科アカイカ属のアカイカで、別名はゴウドウイカ・バカイカ・ムラサキイカなどです。
身が厚切りで、白い見た目と歯ごたえ感の強さを緩和させるために、味と橙色を付けてちょっと切れ目を入れたイカステーキなんかがこのアカイカです。
最近は肉厚なイカの燻製でも見かけますね。ちょっと大味な気がしますが、食べごたえに関してはじゅうぶんです。

今後期待されるアカイカ

水産庁の平成29年2月21日プレスリリースとして、
「日本近海のアカイカ資源の回復傾向について―水産庁漁業調査船 開洋丸による資源調査結果」
があります。
調査結果として、以下直接引用です。

 「アカイカは日本近海の東経147度までの表面水温11~19℃の範囲に高い密度で分布していました。この海域におけるアカイカの今年の分布密度は、同様の調査を実施した2015年を明らかに上回り、資源水準が比較的高かった2011年も上回る水準とみられます。
 このことは、近年低下していた日本近海のアカイカ冬春生まれ群の資源水準が回復傾向にあることを示唆するものと思われます。(詳しい内容については添付資料をご覧ください)」
(出典:農林水産省Webサイト, 報道発表資料「日本近海のアカイカ資源の回復傾向について―水産庁漁業調査船 開洋丸による資源調査結果」,
アカイカも資源保護対策を行ったこともあって、資源水準が回復傾向にあります。
今後は加工品となったアカイカの露出度が増えていくことでしょう。

国産のスルメイカ加工品を見つけ難くなる今後、これからもいろんなイカ達の動向を見守っていきます。



追記2017.6.2
今シーズンのスルメイカ漁が昨日から解禁になって、函館市の港では本日夜明け前から初水揚げが行われました。
漁獲量は1,080kgほどということで、昨年の解禁日の倍の漁獲量がありました。
昨日の解禁日は天候不順だったせいで、出漁しなかった船があるなかでの漁獲量ですので、今シーズンは期待できるのではないでしょうか。







参考・引用H.P. : 農林水産省Webサイト
       : 消費者庁 Webサイト
               : NHK NEWS WEB
管理者 : Masa
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