2017年2月25日土曜日

耕うん機F210のオイル交換

農機具の手入れ

F210耕うん機(小型管理機)

耕うん機、耕耘機、耕運機と表記の仕方が三種類ありまして、今までは「耕耘機」のほうを使っていました。しかし、「耘」は常用漢字ではないので、農機具メーカーは平仮名で「うん」もしくは代用漢字の「運」を使用しています。また、「管理機」の名称も使われています。これは耕うんの他に、アタッチメントで畝立て等の農作業管理機能を合わせ持っている製品のことです。ほとんどの製品はこの機能を使えると思います。したがって、現在使用している耕うん機は「小型管理機」と呼ぶことも出来ますが、ここでは「耕うん機」の名称でいきます。 
F210 耕うん機
F210 耕うん機

さて、チガヤの除去は残すところあと少しの範囲なので今日は着手せずに、休耕地となっている場所を年代物(ホンダ社製こまめF210で約30年前のもの)の耕うん機で耕すことにしました。これは、あまり長い期間使用しないで置いておくと機械に不具合が出るかもしれない、という恐れ(個人的な考え)からと、たまには動かして、ついでに固くなっている休耕地部分の土を砕こうという思いからです。 


F210耕うん機のオイル交換

今回は動かす前に、エンジンオイルとミッション(ギア・ギヤ)オイルの交換をやります。
ここで、ギアなのかギヤなのか?
JIS表記はギヤです。ギヤは歯車のことで、英単語ではgear。 
前回はエンジンオイルだけの交換で、やったのは半年くらい前。ミッションオイルの交換は1年間やっていないのでした。エンジン・ミッション内部の様子は分からないのですが、使用頻度(農繁期で1か月に4回くらい。1回で約1時間半の使用。)とエンジンの造りが複雑ではないことを合わせると、交換するタイミングはこのぐらいで良いのかなと思っています。
乾燥した畑での足跡
乾燥した畑での足跡

今日は南風が少し強めで、乾燥した土が上の写真のようにパウダー状になっているので、オイル交換時に土が飛んで来ないように注意します。 
オイル交換にはフェンダーが邪魔になるので、鉄製の棒状ガードごとネジ穴付ボルト4本を抜いて取り外しました。これで作業が楽になります。 
左:エンジンオイル注入口のキャップ。右:ミッションオイル注入口のキャップ。
左:エンジンオイル注入口のキャップ。右:ミッションオイル注入口のキャップ。

古いオイルを抜く作業はエンジンオイルのドレーンボルトとミッションオイルの検油ボルト(ドレーンボルト)を外します。両キャップも外しておきます。使用する工具はラチェット式のソケットレンチがお勧めです。ボルトとキャップはオイルが付着していて土が付きやすいのでご注意を。なお、ミッションオイルを完全に交換するのであれば、オイルパンを外して作業を行います。前回行った時には、スラッジ(沈殿物)がほぼ無かったので、今回はそこまでやらなくても大丈夫でしょうということにしました。
両オイルキャップと両ドレーンボルトを外した状態
両オイルキャップと両ドレーンボルトを外した状態。 

オイル交換用処理箱(廃油箱)に排油するのでそれを設置します。処理箱は中に不織布があり、それに廃油を吸着させる仕組みです。
オイル交換処理箱
オイル交換処理箱

エンジン・ミッションオイルを同時に排油させてしまうので、プラスチック製ちりとりでオイルを処理箱に導きます。オイル垂れも起こる可能性が高い(急いでしまっていつも垂らしてしまう)ので新聞紙を適宜敷いておきます。
排油中
排油中

耕うん機を軽く斜めにすると、オイルが早く流れ出てきますが、勢いが良かったりするのでこぼさないように注意が必要です。
エンジンオイルは灰色に少し黒色が混じった感じの色で汚れていました。ミッションオイルは目視では汚れが分からない綺麗なままの色でした。 
排油が出来たら、新しいオイルを注入していきます。まずはエンジンオイルから。オイルは10W-30のエンジンオイルを使用しました。ホンダ製の4サイクルエンジンオイルがあるのでそれをいつも使用しています。SJグレードの汎用機用の「U 汎用 ULTRA」かSLグレードの「ULTRA G1」です。グレードはG1のほうが良いのですが、お値段はG1のほうが約半額です。GIはホームセンターなどで在庫があるので手軽に購入出来ますが、汎用機用のほうはなかなか見つかりませんので、ネット通販で購入しました。汎用機用のほうは現行?の「こまめ」の取扱説明書に推奨オイルとして掲載されていたので購入したのですが、「API分類SE級以上のSAE10W-30オイルをご利用ください」ともありますので、G1でも良いと思ってこれも使っています。
4サイクルエンジン・モーターオイル各種
4サイクルエンジン・モーターオイル各種

ドレーンボルトを締めつけますが、パッキンは交換しないで古いままにしました。そのうちパッキンが劣化してオイル漏れが起こる可能性があるので、今度はパッキンを探しておかなくてはなりません。
オイルはオイルジョッキに入れて注入します。レベルゲージで量を確認しながら、約300cc入りました。
オイルジョッキ
オイルジョッキ

次はミッションオイル。オイルは4サイクルエンジンオイル「ULTRA 汎用 寒冷地オイルSE 5W-30またはAPI分類SE級相当のSAE 5W-30」ですので、前者を使用しています。こちらもホームセンターで見かけないので、ネット通販で購入しています。寒冷地オイルなので、使用温度が低めに設定されているのですが、取扱説明書にあるのでそうしています。
今度は同等品のオイルを試してみようかと思っています。
これの注入量は、検油ボルトを外した排出穴からオイルがにじみ出たらオーケーですので、にじみ出たら検油ボルトを締めます。約1リットル、1本分入ってしまい缶が空になりました。こちらもパッキンは次回ということに。 
これでオイル交換は完了です。あとはフェンダーを元通りに取り付けて、廃油の処理をして片付け。
そして休耕地部分を耕しました。畑も使い続けすぎると地力が弱りますので、たまに休耕地にしています。
収穫中のホウレンソウ
収穫中のホウレンソウ

本日、野菜に触れたのはホウレンソウの収穫だけでした。







2019年3月のオイル交換の様子をYouTubeで公開しています。




管理者 : Masa
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