2017年6月25日日曜日

ジャガイモ達の収穫(続き)と除草

収穫開始は助っ人が来てから(1日目)

ジャガイモ掘りの前にイチゴのエリアの除草

キタアカリの収穫
キタアカリの収穫

前回はとうや、男爵いも、メークインの3畝を掘り上げましたが、時間切れでキタアカリ2畝と男爵いもの2畝が残ってしまいました。1畝は約10mの長さです。
今回は強力な助っ人の参加があるので、残り4畝全部を掘り上げるつもりで週末ファーマーの農作業に臨みました。
まだ右の股関節辺りに鈍痛がありますので、助っ人が来るまではジャガイモ掘りをしません。また腰やらを痛めると農作業がやれないどころではなく、普段の生活にも支障が出てしまうからです。
ですので、待っている間の作業として、防獣ネットで囲ったイチゴのエリアの除草をやりました。囲っていたので除草が後回しになって雑草が生え放題。全く足の踏み場が無くなってしまっています。

イチゴの子株が増えまくり

この時期のイチゴはランナー(ツル)から1番手、2番手、3番手と子株が増えて、あちらこちらで勝手に根を下しているので厄介です。
このランナーが除草の際に三角ホーに引っ掛かり、根を下ろした子株が持ち上がったり切れたりで、その度に対処しなくてはなりません。
あまりに数が多いので、成長具合が良いものだけを移植して、その他は谷津に雑草ごと捨てることにしました。雑草に土が多く混ざっているので根付くかもしれません。
この子株は2番手、3番手のものを育苗すると良いなんて話がありますが、こちらは時間がないし、日射でバテ始めてきたのでそれどころではありません。感覚で勝負です。

キタアカリから収穫開始

熱中症に注意

助っ人の到着で除草を中断して、ジャガイモのキタアカリから収穫を開始です。
まずは助っ人がジャガイモの周囲のスギナの根を除去するために深く掘ります。そしてこちらは、移動式カートに座ったままスギナを土から選別して捨てて、次に助っ人がジャガイモを掘り出すという基本の流れです。
前回の豪雨の影響で、ジャガイモが土から顔を出してしまって緑化(有害化)しているものがあるので、選別が必須です。これをしないと緑化したのを食してしまう可能性が高まり、その場合腹痛などの食中毒に陥ります。
緑化した大きなジャガイモは勿体ないので、秋収穫用の種芋として保存しておきます。ただし、市販の種芋と違って収穫量が正常となるかは、育ててみないと分かりません。
キタアカリ収穫後。大きめの株の青シソはそのまま残しました。
キタアカリ収穫後。大きめの株の青シソはそのまま残しました。
掘った穴には時期外れで育ってしまった茎立菜を埋めて緑肥としました。

夕方過ぎにはキタアカリの2畝が掘り終わりましたが、頭痛がひどくなってしまい、どうやら熱中症になってしまったようです。掘り上げる重労働をしていないのにです。水分補給と小休止はこまめにとっていましたが。
男爵いもの畝半分の収穫が終わったところで日没が迫ってきました。ジャガイモの収穫は次回に持越しとして、助っ人には夏野菜の収穫に移ってもらいました。
こちらは気になるイチゴのエリアの除草をするのですが、頭痛がひどくて意識がもうろうとして自分の行動がはっきりとしません。
休み休み作業をして終わりにしましたが、道具の片付けをしようにも身体の動きが悪く、移動式カートに座ったままとなってしまいました。
しかし、ヤブ蚊が耳元で羽音を立てたのがきっかけで我に返り、香取線香を用意し始めたら正気が継続するようになって、その後は頭痛だけになりました。




雨のち曇りの週末ファーマー(2日目)

イチゴのエリアの除草がメイン


本日は雨の中の午前中に用事があって、雨が上がった午後から週末ファーマーの農作業を開始です。昨日の熱中症の影響は昨夜に解消しています。
雨の後のジャガイモの掘り上げは長期保存に良くないので、ジャガイモ掘りは中止ということで助っ人の招集はしませんでした。
コンニャクの芽(生子:キゴ)が出ました!一か月半掛かりました。
コンニャクの芽(生子:キゴ)が出ました!一か月半掛かりました。

まだ植え付けをしていない場所では、小さな小さな雑草の芽が無数に出てきているので、耕うん機で耕して土に混ぜ込んでしまいます。こうすると除草の手間がかなり減ります。
また、畝間を移動するときには極力長靴の底を使って摺り足で歩き、雑草の芽を削ってしまいます。
カボチャ(橙色)はかなり育ってきたので防虫ネットを取り外しました。
カボチャ(橙色)はかなり育ってきたので防虫ネットを取り外しました。
これならウリハムシの被害にあっても持ち堪えるはず。

日没で終了です。
除草未着手のイチゴのエリア。イチゴの株が見えません。
除草未着手のイチゴのエリア。イチゴの株が見えません。

次回は残りの男爵いもの収穫と、もう1つのイチゴのエリアの除草も行います。





管理者 : Masa
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2017年6月18日日曜日

地割れ発生

雷雨後の畑

週末ファーマーは1日だけ(日曜日)

金曜日の夕方は局地的な短時間豪雨となり、落雷、道路冠水、近隣では降雹(ヒョウ)がありました。畑の様子が心配でしたが、土曜日は用事があったため週末ファーマーの農作業は中止となりました。
そして迎えた日曜日、畑の変わり様に驚きとがっかりです。
畑に地割れ発生
畑に地割れ発生

畑前に細い道路が走っているのですが下水道が無いので、雨水の排水は排水升から畑の下に塩ビ管を通して谷津に流しているのです。
今回の豪雨では排水升が排水を処理しきれなく、道路との境の土手を越水して畑内を流れ、畝・表土を削り取ってしまったのです。
谷津近くの場所では、谷津に並行して畑に亀裂が10mほど入ってしまいました。これがひどくなると地滑りするかもしれませんので要注意です。
谷津に並行して地割れ発生
谷津に並行して地割れ発生

また、強い雨で土が跳ね、葉の表裏に付着していました。葉への土の付着は病害を引き起こしやすいので今後が心配です。
ここまでひどい状況は、数年の農作業で初めてのことです。
関東各地で農業被害が発生して、千葉県内では翌日に被害が把握出来た分だけでも、約1億円の被害になってしまったそうです。
ミニトマト。畝が流れて一日経過してしまってこのありさま。
数日前に植え付けて水不足なので、ほとんど根付いていませんでした。
かわいそうなので再植え付けしました。

強い雨で茎立菜の種がかなり落ちてしまったので、残っていた種を採りました。
強い雨で茎立菜の種がかなり落ちてしまったので、残っていた種を採りました。


キタアカリと男爵いも

露出してしまったキタアカリ
露出してしまったキタアカリ

ジャガイモの株元は成長により土が割れ易いのですが、そこにかなり強い雨が降ったのでジャガイモが露出してしまいました。そして土曜日の日照りでジャガイモが緑化してしまい、かなりの数が食用に適さなくなってがっかりです。
こういうこともあるので、今後は収穫が近くなったら株元に土寄せをしようと思います。
今日はジャガイモの収穫をする予定だったのですが、夕方前には雨が降ってきたので来週にすることにしました。


夏野菜の様子

春菊

春菊(シュンギク)は収穫となりました。丈20cm内の若いうちに収穫すると、葉と茎が柔らかく、香りが控えめでとても美味しく食べられます。茹でて調味料無しでも食べられるほどです。
通常市販されている種1袋には、3,000本分くらいの種が入っていますが、発芽率はかなり悪いです。それでも毎期種が余ってしまいますので、種を半分以下の量にして販売されているものを使うようにしました。
収穫中の春菊。ハサミで茎を切っていきます。
収穫中の春菊。ハサミで茎を切っていきます。
切った後に脇芽が出て来るのでまた収穫出来ます。

節成キュウリ

金曜日夕方前までの水不足で、生ったキュウリは先が細く不格好となりました。これらは小さいうちに収穫してしまいます。
ウリハムシの被害は相変わらずですが、成長して葉が増えた分目立たなくなってきています。生ったキュウリの表面(皮)も食害するので見た目が悪くなります。円形の噛み跡がそれです。
ウリハムシの食害
ウリハムシの食害

除草
耕うん機で耕しもしました。収穫漏れのトウヤと古伊万里磁器碗片が出てきました。
白い磁器は色が飛んでしまったのでそこだけ色補正をしましたが、染付は見えませんね。

ひたすら除草でスピード勝負です。綺麗にしても次から次へと雑草が出てきていて、一週間が経つと一週間前と変わらない状況です。これは昨年に雑草が種を落とした結果ですので、種を落とさせないことが重要ですね。
手を付けていないイチゴのエリアは、雑草とコスモスでイチゴの株が見えない状態となっています。次回何とか出来るかなぁ。






管理者 :Masa
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2017年6月16日金曜日

埼玉県の焼き物1

飯能焼

飯能焼について

飯能焼は明治20年頃に生産が一度途絶え、その飯能焼は現在の飯能焼と区別するために「古飯能焼」とも呼ばれています。また、窯の所在地から古くは「原焼」と呼ばれていました。
「新飯能焼」ともいえる現在の飯能焼は、約90年間の時を経て、埼玉県飯能市でおよそ40年前から再興し、数軒の窯元が生産しています。 
「武州飯能窯」の虎澤英雄氏作の花瓶
「武州飯能窯」の虎澤英雄氏作の花瓶
写真の新飯能焼の花瓶は、「武州飯能窯」の虎澤英雄氏の作品です。飯能焼に特徴的な「イッチン描(がき)」でユリでしょうか?見事に描かれています。イッチン描については後述します。

古飯能焼 原窯跡

所在地

まずは古飯能焼の原(はら)窯跡について。
原窯跡は武蔵国高麗郡真能寺村原(現在の埼玉県飯能市八幡町)に所在します。江戸時代後期は上総国久留里藩(現在の千葉県君津市久留里)の黒田氏の領地でした。
500~600坪あった窯の敷地は現在では住宅地などになっていまして、開発行為などが行われた際に飯能市教育委員会によって発掘調査が数次行われています。しかし、窯本体ではなくその周辺部に調査区が該当したため、窯の発掘には至っていません。

時期

窯が開かれた年代は、江戸時代後期の天保元年(1830)もしくは天保3年(1832)ともいわれ、はっきりと分かっていませんが、天保年間初頭(1830年代)には初代雙(双)木(なみき)清吉によって開窯されていたと考えられています。清吉は開窯にあたって、現在の滋賀県信楽から陶工の木村八右衛門と大原(双木)新平を呼び寄せています。
その後は、陶工や絵付師を現在の群馬県安中、栃木県真岡、埼玉県熊谷などから呼び寄せたりしています。
そして明治20年(1887)には閉窯と伝えられていますので、古飯能焼が生産されていたのは60年間に足りない期間でした。

窯の構造

原窯の七連房の登り窯(間口約2.5m、奥行約20m)跡は埼玉県史跡に指定されていました。「指定されていました」と過去形なのは、その後の宅地化で窯跡が破壊されてしまったので、昭和36年(1961)に史跡指定が解除されてしまっています。

生産品

生産されていたものは、陶器の土鍋・行平鍋、鉢類、徳利、合子、土瓶・急須などですが、低温度で焼成した軟質施釉陶器も焼かれていた可能性があります。
製品の手取り(製品を手に持った感覚)は、明治10年(1877)以前ではロクロ目が目立ったやや厚手で重厚(信楽風)で、それ以降は全体的に手取りが軽い(京都風)、(飯能市郷土館1994)とのことですので、そこで技法が変化しています。

胎土

古飯能焼はどんな土で焼かれていたのか?以下に直接引用します。

「陶土については、赤みを帯びた柔らかい(鉄分が多く粘着力に富む)粘土を産する赤根ヶ峠(大字苅生)の土を主要陶土に、愛宕、天覧山の耐火性のある白色粘土を混ぜたものを使用していたようである。」(飯能市郷土館1994,p9)

とあります。
その後、飯能市内三か所で採集された粘土試料が分析されていますが、その結果、古飯能焼に用いられたとは確認されませんでした。なお、三か所のうち一か所の採集場所は赤根ヶ峠です。ただし、採集地の粘土が単独で用いられずに、他の場所の粘土と混合された可能性を否定していません(飯能市郷土館2001)ので、引用(前述)したとおりだったのでしょう。
また、嘉永3年(1850)前後には原料粘土の変化があった(飯能市郷土館2008)とのことですので、陶土の改良が行われています。
胎土の色調は、主に灰色~暗灰色のものが多いです。

釉薬

古飯能焼では釉薬が緑色を帯びた褐色のものが多いのが特徴です。
釉薬は、灰釉、緑釉、飴釉、黒釉、柿釉(鉄釉でも鉄分が多い釉薬)などです。
なお、釉薬を施していない焼締もあり、主なものとして急須などがそれにあたります。

絵付

イッチン描

飯能焼の特徴といえる白い文様のイッチン描(がき)は、耐火度の強い白粘土を器表面に絵付けとして貼り付けて焼成することによって出来上がります。
イッチン描は、渋紙(和紙に柿渋を施したもの)を円錐に形作って筒状にして、その先端を小さく切って真鍮製の口金を付けた道具を使います。これをカッパ(合羽)といいます。カッパに描きやすい粘度にした白粘土を入れて、カッパから白粘土を絞り出して絵付けます。
なお、古飯能焼はほぼイッチン描での絵付けしか行っていませんので、これが特徴といえますが、イッチン描絵付製品は、益子焼や信楽焼など青森から鹿児島までの各地で用いられています。
文様は、屋号などの文字、梅、ヒョウタン、麦、若松、浜千鳥などが主なものです。なお、文様での浜千鳥(ハマチドリ)の意味は、海浜にいるチドリのことです。

鉄絵

酸化鉄を含有する絵具で文様を描きますが、古飯能焼ではごく少数です。

コバルトブルー

陶器肌にコバルトブルーで文様を描きますが、こちらも古飯能焼ではごく少数です。その他の焼き物産地でも、白化粧をしていない陶器肌にはほとんど使っていません。


古飯能焼 矢颪(やおろし)窯跡

所在地

埼玉県飯能市矢颪、入間川の右岸に位置しまして、原窯跡との距離は直線距離でおよそ1kmです。
窯は短期間の操業で、小規模であったのではないかと考えられています。

時期

窯が開かれた年代は、文献資料などが知られていないため不明です。

窯の構造

2基の窯が師岡貞雄氏によって調査報告されています(師岡貞雄1977)。
煉瓦を用いた登り窯で、2基のうち1基(二号窯跡)の規模が確認され、推定される規模は全長およそ4m、幅およそ2m、傾斜度はおよそ20~30度です。
なお、物原(焼成失敗品などを捨てた場所)が2か所発見されてもいます。

生産品

一号窯跡から出土した製品は、大甕、徳利、土瓶類、土鍋、火鉢などですが、カケラになったものが多かったようです。
二号窯跡から出土した製品は、土瓶類、香炉、徳利などで、こちらもカケラが多かったようです。
なお、二号窯跡は一号窯跡より新しいと考えられています。
こちらも原窯跡製品と同様に、厚手のものが焼かれた後に京焼風の手取りが軽いものが焼かれています。

胎土

矢颪山の土を用い、赤根ヶ峠の土は用いていないとのことです。

釉薬

釉薬は、松灰釉を用いています。
器の肌の色は、暗い緑色、半透明の黄褐色、不透明なソバ色(蕎麦に近い色?)があります。

絵付

イッチン描によって、梅、ヒョウタンなどの文様が描かれています。「緑茶」と描かれたものも出土しているとのことです。

他の窯跡

白子焼(窯)

飯能市白子の白子窯跡製品は、原窯跡の製品とは異なった特徴があるため、古飯能焼とは別に「白子焼」として扱われています。こちらは、古飯能焼と関連があると考えられる埼玉県鳩山町の「熊井焼」、東松山市の山王焼と合わせて後日報告しようと思っています。
このほかに市内にはいくつか窯跡がある、もしくはあったようですが史料が乏しく、発掘調査などが行われていないため詳細は不明です。

・飯能 「河原毛久保窯跡」※平安時代の窯跡ですが、近世以降の窯跡もあったのでしょうか?
・坂石字窯尻 「荒神窯跡(こうじんかまあと)」
・下川崎 「下川崎窯跡

などの窯跡があります。

現在の飯能焼

飯能焼としては2軒の窯元が活動しています(五十音順)。

・破草鞋窯(はそうあいがま) 岸 道生氏
・飯能窯 虎澤英雄氏

今後、発掘調査などにより判明したことがあれば追記していきます。





参考・引用文献 : 岸 伝平 1966『埼玉県人物史』中巻「雙木清吉 飯能焼-雙木家における創業から廃業まで」, 埼玉県立文化会館
                      : 富元久美子 2006『飯能の遺跡(34)-飯能焼原窯跡第3~5次-』, 飯能市教育委員会
        : 富元久美子 2007『飯能の遺跡(35)-飯能焼原窯跡 第6次調査-』, 飯能市教育委員会
                      : 飯能市文化財保護審議委員会 1962『飯能の文化財 第二集(別名飯能焼号)』
        : 飯能市郷土館 1994平成6年特別展図録『幕末明治の幻陶 飯能焼』
        : 飯能市郷土館 2001特別展図録『黎明のとき-飯能焼・原窯からの発信-』
        : 飯能市郷土館 2008『飯能市郷土館研究紀要第4号』
        : 飯能市郷土館 『飯能焼』, 郷土館常設展示解説シート 近世3
                      : 藤野 淳 1986『奥武蔵やきもの紀行』, 奥武蔵出版
        : 前田正明 1976「武州飯能焼のもう一つの窯址」『陶説』, 社団法人日本陶磁協会
          : 師岡貞雄 1977「武州飯能焼 矢颪窯跡調査報告」『陶説』, 社団法人日本陶器協会
        : 師岡貞雄 1984『武州飯能焼考』, 株式会社文化新聞社印刷部
管理者 : Masa
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2017年6月11日日曜日

初夏ジャガイモの収穫など

乾燥時を狙ってジャガイモ掘り

「とうや」の収穫

週末ファーマー1日目は用事を終わらせてから始まったので午後2時からとなってしまい、手間が掛かるジャガイモ掘りはとうやの1畝だけにしました。
「とうや」という名前は北海道の洞爺湖に由来します。出来るジャガイモの大きさは、種芋から出る茎数が男爵(ダンシャク)いもと同じなら、とうやも同じくらいの大きさのジャガイモが出来ます。

葉茎が枯れ始めて収穫時期が到来した「とうや」
葉茎が枯れ始めて収穫時期が到来した「とうや」

今回の収穫で不思議だったのは、種芋が植え付けた時のままの状態で発芽していなかったのが3個あったことです。3kgの種芋を半分に切って植え付けたのですが、その切り口には灰が付いたままでした。こんなことは初めてです。
植え付けたままの状態のとうやの種芋
植え付けたままの状態の「とうや」の種芋

また、発芽はしているものの成長が遅く、イモが出来ていないものが2個ありました。3kg植え付けたなかでこれだけ不良があると、収穫量に影響が出てしまいます。種芋がなんらかの影響で休眠状態になってしまったままだったのでしょう。
芽出し作業をやれば良いのは分かっていますが、なかなかその手間が掛けられなくていつも直接植え付けています。他の品種のジャガイモはいつも問題ないので、とうやはちょっと難しいのかなと思っています。
「とうや」にミニトマトのような実が生っていました
「とうや」にミニトマトのような実が生っていました

腰がまだ痛むので悪化させないように注意を払いながら、スギナを抜きながらの収穫でなかなか進まないのですが、雨が降らないせいで土が乾燥していてパウダー状で、ジャガイモの収穫には最適でした。
収穫の最中にごく弱い短時間のにわか雨があって焦りましたが、強い乾燥には影響がなく、止んだ後に少し時間を置いたら何事もなかったように乾きました。
夜、小さいとうやを茹でてみたところ、皮と黄色みがかった身は分離しやすくボロボロと崩れました(茹で過ぎ?小さ過ぎるから?)が、粉っぽくなくしっとりとした食感でした。とうやは揚げ物ではなく、ポテトサラダや煮物に向いていると思います。

夏野菜の様子
節成(ふしなり)キュウリ
ツルの節ごとにキュウリが生り(成り)ます。
だいぶ成長したので、ウリハムシの食害が心配ですが防虫ネットを外してみました。
成長した株では小さいキュウリが生っていたので、株を大きく育てるためにキュウリが小さいうちに収穫しました。
成長が悪い株があり、よく見ると黒いアブラムシが葉の裏側や新芽にびっしりと付いてしまっています。葉が変形して丸まってもいます。少雨と防虫ネットでの風通しの悪さが原因で、元々弱めの株がアブラムシに負けてしまったようです。
アブラムシの被害にあった節成キュウリ
アブラムシの被害にあった節成キュウリ

どうなることか、無農薬栽培なので見守るしかありません。それとも刷毛で落としましょうかね。

ナス
千両2号は株が大きく成長しないけど、ナスが1個生ってしまったので収穫です。
米ナスも成長が遅いです。これらは少雨のせいでしょう。特にナスはまとまった雨が降らないと悪影響が拡大していきます。

ピーマン、シシトウ、トウガラシ(鷹の爪・日光)
こちらは脇芽を取っても取っても次々に出てきてしまいます。上へはなかなか成長しません。これも少雨の影響でしょう。
ピーマン、シシトウ、日光トウガラシは株が小さいのに、ほんの少しずつ生ってきていますので、トウガラシ以外は早めに収穫となりました。

大玉スイカ
ウリハムシ対策の行燈仕立てから伸びた親ツルが、行燈の端に擦れた所で風の影響で傷付き、触ったら切れてしまいました。子ツルを成長させるために親ツルはそろそろ先端をカットして、子ツルに雌花を咲かせようと思っていたので問題はないのですが。
行燈仕立ての大玉スイカ。外に出ている長いツルが切れてしまいました。
行燈仕立ての大玉スイカ。外に出ている長いツルが切れてしまいました。

ウリハムシは行燈から出ていた所を侵入口にして、行燈の中までも入っていました。これでは意味がないので、行燈仕立てはやめにしました。様子を見守ります。

カボチャ(橙色)
前回、ウリハムシ対策で防虫ネットのトンネル仕立てに変更したので、被害が少なかった株では大きな本葉が新たに出てきていました。成長するまでは暫くトンネル仕立てのままでいきます。

番外編
露地イチゴ
最後の収穫です。20個(完熟気味)に満たないでしょうか。
色々な雑草とコスモスが繁茂してきていますが、時間不足で除草に手が回りません。来週には除草しないとイチゴの株が弱ってしまいますので頑張りましょう。

それぞれにケイフンの追肥をして、19時半に作業終了です。




日差しを避けてのジャガイモ掘り
男爵いもとメークイン
週末ファーマー2日目は太陽が出たりしましたが、強い南西風のおかげで熱気が和らぎ、比較的ジャガイモ掘りの作業自体は楽でした。ただし、スギナの根掘りが伴うのでこれは腰痛の身には酷でしたが。
収穫した男爵いもの一部
収穫した男爵いもの一部

男爵いもとメークインは1畝ずつの掘り上げをノルマとして、残った時間は除草にあてることにしました。
両方とも種芋から出る茎数を3~4本と多めにして、芽掻き後に出た芽を入れると6本なんていうのもあって、生ったジャガイモは茎数の多さに応じて小さめの物が多くなりました。
収穫したメークインの一部
収穫したメークインの一部

あとジャガイモは4畝分だったかが残っています。キタアカリもあります。次回も乾燥していると良いのですが、それでは夏野菜には悪影響なので困りもします。
そういえば、今は梅雨時です。

ジャンボニンンク
とう立ちして約3週間、下葉というより全体的に葉が黄色くなって枯れてきたので、完全に収穫時期が到来です。
手で引っこ抜こうとしても抜けないので、エンピで掘り起こして収穫となりました。
ジャンボニンニクをエンピで掘り起こす
ジャンボニンニクをエンピで掘り起こす

ジャンボニンニクにはムカゴがいくつも付いていましたが、これは捨てます。種ニンニクとして植え付けたことがありますが、大きくなるまでは年数が掛かるようでやめました。
このジャンボニンニクはかなりニンニク臭があります。市販されている無臭系ジャンボニンニクとは種類が違いますね。
収穫したジャンボニンニク。ぼこっとしているのがムカゴ。 ムカゴはヒモ状のもので本体と付いている場合もあります。
収穫したジャンボニンニク。ぼこっとしているのがムカゴ。
ムカゴはヒモ状のもので本体と付いている場合もあります。

残りの時間は移動式カートに座ったままの除草です。次回は腰痛が治って通常の農作業が出来ることでしょう。





管理者 : Masa
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2017年6月4日日曜日

初夏野菜の片付けと夏野菜の様子

育ち過ぎたニンニクの収穫

ニンニク裂球あり

前回の週末農作業では、ニンニクを試験的に1畝2列だけ収穫しないでそのままにしておきました。
なぜかというと、前回までに収穫したニンニクのうち、地上部では収穫時期を表す「とう立ち」と下葉数枚の枯れがあったのに、鱗片が発達していないものがあったからです。
土曜日にその畝を見てみると、雑草が生え放題でニンニクが覆われてきています。そして、2割ほどのニンンクは茎葉が枯れて黒ずんできてしまっています。
さぁ、痛い腰に気を付けながら収穫です。腰はというと、水曜日の終業後に整形外科で診察を受けてきました。待ち時間から診療終了まで約2時間20分。名前を呼ばれて診察室に向かう時には歩き出すことが困難になっていました。
診察結果は筋肉を痛めたということで、骨などに異常が無くて一安心でした。痛みが無くなれば正常に農作業がまた出来るようになります。
ニンニクは、茎葉が枯れて黒ずんでいるものは鱗片が腐ってしまっていました。これは、正常な生育をしなかった結果です。
茎葉が立派で収穫時期を表しているものでも、0.5割ほどは鱗片が分球しないままの状態でした。
前回までの収穫で、鱗片が分球しないのは生育期間が足りないからなのかと考えていましたが、そうではないことがこれで分かりました。
種ニンニクは小さくても正常に成長すれば小さいなりに立派に鱗片が分球しますので、その個体には成長を阻害する何かが起きてしまったようです。
分球しないニンニクは、若いうちなら外側の厚い保護葉を剥いて小さい中身を使えますが、収穫時期を逃してしまったものは柔らかくなってしまって、腐る前触れのような状態でした。
あとは、育ち過ぎて裂球してしまい、長期間の貯蔵に向かなくなってしまっているものもありました。これはただ単に収穫時期が遅かっただけです。
あと残りのニンニクは数本ほど。これは、農産物直売所で購入した食用のジャンボニンニクです。
ジャンボニンニクもうすぐ収穫
ジャンボニンニクもうすぐ収穫

スーパーで市販されている食用のニンニクは、芽が出ないように発芽抑制剤や温度処理されているものがほとんどですが、農産物直売所だとその処理がされていないものがあるので、試しに植え付けてみたのです。植え付けた時期は他のニンニクよりだいぶ遅めです。
その結果、かなり茎葉が立派に育って、とう立ちも2週間前にしています。ただし、下葉がまだ枯れてきていないので収穫は来週以降としました。
ニンニクを収穫した後は、移動式カートに座って三角ホーを使って草抜きです。柄が長いので腰に負担がかからず座ったまま草抜きが出来ました。
数少なくなった露地イチゴの収穫をして、19時過ぎで終了。日没がだいぶ遅くなりました。



カボチャ(橙色)、キュウリ、大玉スイカ、夏ジャガイモの様子

日曜日、昨日よりだいぶ腰の痛みが和らいだので、今日は処方された痛み止め薬を服用しないで農作業に臨みました。この痛み止め薬は服用した後に眠くなって作業に支障が出てしまうので、今回は特別に止めたのです。

カボチャ(橙色)

前回までには立派に芽が出たカボチャですが、見るとウリハムシの食害にあってしまって葉が穴だらけです。中には成長が阻害されて枯れかけてしまっているものがありました。その変わりように大ショックです。
ウリハムシの食害にあったカボチャの苗
ウリハムシの食害にあったカボチャの苗

急ぎ周辺の除草をして、防虫ネットでトンネル仕立てにしてウリハムシから保護しました。

キュウリ

園芸支柱長さ210cmのネット仕立てを防虫ネットで囲んでいるので、ウリハムシの食害は無しです。良かった良かった。
花がだいぶ咲いてきて雌花は小さなキュウリの形が見えます。これは今後株を大きく育てるために、実が大きくならないうちに取ってしまうことにします。

大玉スイカ

苗を行燈仕立てにしてウリハムシから保護をしたのですが、成長に伴って行燈から伸びたツルが出てきています。ウリハムシはそれを狙って食害していました。困ったものです。とりあえず今週は様子を見ることにします。

夏ジャガイモ

収穫間近のジャガイモ
収穫間近のジャガイモ

地上部が黄色くなって枯れ始めてきています。これは収穫時期が始まる合図です。
土寄せが上手くいかなくて株元で土が割れてしまった所は、ジャガイモが土から顔を出してしまっていました。幸いごく小さなジャガイモだけでした。土から出てしまうとジャガイモが緑色になって有毒となり、食用にならなくなるのでこれから注意が必要です。 
緑色化(有害)したジャガイモ
緑色化(有害)したジャガイモ

雨が降って乾燥すると土が割れてジャガイモが露出しやすくなるので、次回部分的に収穫する際にまだ収穫出来ない株元に追加で土寄せしようと思います。
雑草生え放題。これを全て抜きました。
雑草生え放題。これを全て抜きました。

あとは、移動式カートに座りながらひたすら草抜きをして、草抜きが終わったら広範囲に耕うん機で耕して週末ファーマー終了です。腰はなんとかなりました。
耕していると、ムクドリが昆虫を狙って近寄って来ました。初めてのことです。スマホのカメラを向けると逃げてしまいますが、耕している最中だととても近くに寄って来ます。
昆虫を捕えたムクドリ
昆虫を捕えたムクドリ

今日は早く帰宅しようと思っていたのですが、結局作業を止めたのは19時でした。

谷津の木の樹液が出ている所にはノコギリクワガタがいました。もうそんな季節です。
植え付ける夏野菜の苗がたくさんあります。今週後半には梅雨入りしそうですので、本格的な梅雨前に植え付けねばなりません。






管理者 : Masa
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