思い返せば6年前、このホンダF210を中古で購入して初めて動かした時の違和感。
エンジンオンにして土手を移動した時、真っすぐに動かなくて斜めに動いていったこと。かなり力をいれて制御しないと斜めに突っ走ってしまうこと。ここで原因を見付ければよかったのに、こんなものだろうとの思い込み。
それまで使わせてもらっていたクボタの耕うん機TMA(管理機)は、移動時に真っすぐ動いていたのに。
それと、左側に比べて右側が良く耕せないこと。爪(タイン、刃)の消耗の左右差による土への食い込み不足かなぁなんて、ぼんやりと思っていました。
F210耕うん機での耕しに時間が掛かるようになった原因
F210耕うん機での耕しに時間が掛かるようになった原因
週末ファーマーの農作業なので、耕うん機の使用頻度は多くありません。ですが、この1か月くらい、使うたびに耕しにくいなぁと思っていました。
まずはハンドルからフレームとエンジン部を繋ぐフランジボルトに隙間が出来ていて、動作にガタツキが出てきていましたので、これを直すべく耕うん機のメンテナンス作業を実施してみました。
13ミリのレンチでボルトを緩めようとしたところ、なんといきなり抵抗が無くなって、ボルトの途中から切断!ボルトの経年劣化です。
見てみると、孔の中でボルトは切断していて、ネジザウルスなどで掴めない状態です。これは、ボルトに逆回転ネジを埋め込んで外さないと無理なので、今回は応急措置でワイヤーで固定することに。
F210 折れたフランジボルト |
次に、爪の点検。
前回の耕し中、保持ピン(8×35)が外れてボロッとエクステンションコンポーネントが外れたことがあり、見てみると取り付け穴が拡がりピンが抜け落ちてしまう状態でした。
F210 これも保持ピンが抜けそう |
ですので、少し大きめのピンを入れて抜けないようにし、エクステンションコンポーネントの再装着は、特に爪の向きを考えないで取り付けていました。
F210 画像右側の爪の向きが正しくない |
この写真の状態。
爪の向きが左右非対称。これでは駄目です。
左右対称になるようにエクステンションコンポーネントを装着し直そうとしたところ、左右対称になりません!
なんで?
その前に、爪を留めているセレート付きフランジボルト(+セレート付きフランジナット)が一か所無いことに気が付きました。
今まで気が付いていませんで、これでは良く耕せるわけがありません。
フランジボルト(ワッシャーいらずで、ボルトとワッシャーが一体化しているようなもの)とフランジナット(ワッシャーいらずで、ナットとワッシャーが一体化しているようなもの)を持っていなかったので、臨時にボルトとナットで爪を取り付け。
後日、このボルトとナットを調達することにしましたが、ホームセンターでの取り扱いがなかなか無く、あってもサイズが合わなかったり。ましてやセレート(緩み止めの刻みのような)付きは見付けるのが難しかったのですが、なんとか集めることが出来ました。
ネット通販のネジ屋さんでは簡単に探せましたが。
F210 爪をバラシ中 |
さて、爪の向きを左右対称にするのには、右側のメインパイプコンポーネントの爪の組付けもバラシて組付け直す必要となりました。
F210 爪の向きが左右対称になりました |
左側の爪の組付け方を見ながら組付け直し、左右対称になって正常な状態に。
真っすぐに進むし、耕しはスムーズで、チェックを怠っていたのを反省しました。
耕うん機は、始動前点検などをきちんと行わなければなりません。
以下のようなご指摘がありましたので、抜粋引用させていただきます。
ナタ爪は土に向かって爪が曲がったほう(刃がついているほう)が食い込んでいかなくてはなりません。
ご指摘ありがとうございます。感謝申し上げます。
正しく組付け直したつもりがミスっていました。
画像の状態ではダメでしたね。
ついでに、これも怠っていたエンジンオイル(SAE10W-30)0.3リットルの交換を約1年半ぶりに実施。オイルの色が黒くて…。
本来は、6か月か稼働期前の交換が必要となっていますので。
ミッションオイル(SE5W-30orSAE5w-30)0.9リットルの交換も実施。これは不足していれば補充で良いようですが、検油ボルトを外して古いオイルを抜いて、新しいオイルを入れました。
こまめなメンテナンスは大事ですね。
管理者 : Masa