2018年11月27日火曜日

とっくり芋の収穫

とっくり芋とは

収穫した「とっくり芋」
収穫した「とっくり芋」

長芋あるいは自然薯の一種で、形が酒器の徳利に似ているので「とっくり芋」と呼ばれています。しかし、形良く栽培出来たのものは徳利に似ますが、土が固かったりすると芋が変形してしまい徳利には似ません。この変形とっくり芋だけを見たのでは、とっくり芋の名前の由来がピンと来ないことでしょう。

とっくり芋の特徴の一つは、芋の長さが長芋と自然薯に比べて短いことです。自然薯の長さは1mを超えるものがあるくらい長いのですが、とっくり芋はその半分くらいの長さ、あるいは出来具合で半分以下です(※品種によっては長芋と同じくらい長いものがあるようですが、それはとっくり芋と呼べるのでしょうか?)。
今回収穫したとっくり芋の長さは約15~40cm、太さは直径6cm前後です。小さいものは来年の種芋にします。

粘り気は自然薯に匹敵する粘りがあるけれど切れが良く、すりおろしたものは箸で掴んで持ち上げることが出来ます。






とっくり芋の収穫に至るまで

種芋は購入したものを頂いた約800g分(1箱売り)で、20本ちょっとありました。これを約2年半前の5月下旬に植え付けて、今回収穫に至りました。
植え付けてからは、雑草がひどくなったら雑草抜きをやって、追肥はケイフンを4回くらいと少な目でした。雑草抜きは三角ホーでやるとツルを切ってしまうおそれがあるため、なるべく刃物を使わずにやったので手間が掛かり、機会少な目の雑草抜きとなったのです。 
この園芸支柱の下に「とっくり芋」があります
この園芸支柱の下に「とっくり芋」があります

10月末に地上部が枯れ、今年は収穫しようと予定していたので枯れたものを取り除いてみました。そうしたら芋がどこにあるのか分からなくなったので、芋がある場所の目印として、ツルを伸ばさせた園芸支柱をそのまま立てておきました。 

とっくり芋の収穫

暑くもなく寒くもなくの小春日和でしたので、ついにとっくり芋の収穫です。
前回の自然薯の収穫では、芋の長さによる掘削深度が深いために重労働だったのですが、今回のとっくり芋は自然薯に比べて約半分の長さということなので楽観していました。
しかし、掘るとなると湿った土は重くへばり付き、やはり重労働で汗だく。おまけに腰が痛い中での掘削作業でして。
見えてきた「とっくり芋」
見えてきた「とっくり芋」

初めに出てきたのは20cmほどのとっくり芋だったので、これなら次々に掘り起こせるだろうと進めていくと、次のは大物の感じが。ある程度掘ったら、長さを想像して剣先スコップ(エンピ)を深めに入れてテコの原理で掘り起こしてみると「ボキッ!」と折れる音がして失敗。想像していた長さよりも長かったのでした(先程の倍の長さ)。
次の芋からは、芋の手前を深めに掘り、側面から芋を移植ゴテで探して芋がある範囲を探すことにしました。しかし初めはこれもなかなか上手くいかず、移植ゴテの刃先がちょっと芋に触れるだけで柔らかい皮が剥けてしまい、白い芋が現れてしまったのです。
次からはさらに慎重に掘り進めて、慣れてきたせいもあり、芋へのダメージを少なくして掘ることに成功していきました。
側面から掘り進める場合は、一昨年、昨年の芋がしわしわになって出てくるのを初めに見つけられれば、そのすぐ脇に今年の芋があるので位置の確認は簡単です。しかし、真っすぐに徳利状に育っていないので、横への広がりとその下端も探します。
下端が探せたら、周囲の土から芋を切り離すように芋から少し離した位置に移植ゴテで隙間を作って、上部の芋の端を掴んで引っ張ると上手く外れることが分かりました。
移植ゴテを差し込んで「とっくり芋」を土から離します
移植ゴテを差し込んで「とっくり芋」を土から離します

変形した「とっくり芋」。画像中央下の小さいものは種芋にします。
変形した「とっくり芋」。画像中央下の小さいものは種芋にします。

ここまでのとっくり芋掘りで残りは約半分。夕暮れにより今回は収穫終了となりました。続きは次回。





管理者 : Masa
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