2016年10月19日水曜日

祝!有田焼創業400年

有田焼

Arita Porcelain Park
有田ポーセリンパークで有田焼を堪能

有田焼創業400年!

今年(2016年)は有田焼創業400年ということです。2013 年に佐賀県が有田焼創業 400 年事業をスタートし、生産地での催事はもとより「そごう・西武」では本日10月19日より新ブランド『「2016/」』(ニーゼロイチロク)の作品を世界に先駆けて販売しています。TVで朝のニュースにもなっていました。
そごう・西武の主催者のプレスリリースによると(抜粋)、
有田焼=日常使いが難しい、価格が高い、美術品といったイメージを持っている方が多いことから、「もっと有田焼が身近なものになって欲しい、有田焼を未来につなげていきたい」
と、あります。
「有田焼って?」という人が多いのではないでしょうか?「骨董での伊万里(焼)なら知っているけど。」そんなことないですかね。
では、伊万里の名称のお話から。本来、有田焼は佐賀県有田町で焼かれた物。伊万里(焼)は佐賀県伊万里市で焼かれた物。ですが、江戸時代に肥前国(現在の佐賀県・長崎県にあたる)で生産された磁器の総称として消費地では「伊万里(焼)」と呼ばれていたとの事です。これは、出荷する港が伊万里港であったからですって。他に長崎県の三川内焼・波佐見焼、他の近隣諸窯産製品も含まれていたそうです。だから、有田焼の名称より伊万里(焼)が知られたのですね。それが現在に至っても知名度が低い(個人的見解)原因の気がするのですが。
「2016/」の参加デザイナーは以下のとおり
柳原照弘、ショルテン&バーイングス、ポーリーン・デルトゥア、レオン・ランスマイヤー、ステファン・ディーツ、トマス・アロンソ、藤城成貴、クリスチャン・メンデルツマ、スタジオ・ウィキ・ソマーズ、ビッグゲーム、クリスチャン・ハース、インゲヤード・ローマン、カースティー・ヴァン・ノート、クーン・カプート、サスキア・ディーツ、タフ。計 16 組(敬称略)。
と、新感覚作品(製品)が多いと思われます。デザイナー製品であっても、普段使えるような価格帯の磁器が取り揃えてあることでしょう。食卓の器を料理によって変えると、食事がさらに楽しくなりそうですね。「料理は器で変わる。」という言葉があります。味覚は勿論なことですが、それよりも視覚がかなり大きな影響を与えているようです。




ホームセンターでの有田焼

ホームセンターに寄ると、必ず陶磁器製の食器売り場を見ています。チェックするのは日本製の食器を販売しているか?日本製なら産地はどこか?です。
今のところ販売されている陶磁器製の食器は日本製が多くを占めています。磁器製の飯茶碗には「有田焼」とシールが貼っているものが多くあり、「美濃焼」より若干割合が高いと感じました。磁器製品ですが「瀬戸焼」ではなく美濃焼です。岐阜県産の磁器製品の販売のほうが盛んということでしょうか。
ほかの食器では、「日本製」とだけ強調しているものが数種類あり、これらの産地がどこなのか、大いに気になっています。

現代の有田焼の火鉢。手描きと転写が併用されています。
現代の有田焼の火鉢。手描きと転写が併用されています。
金彩が華やかです。

伊万里(焼)に続く

さて、最後に伊万里(焼)の事です。(焼)とカッコ書きにしているのには訳があります。現在の生産地における正式名称は伊万里焼で良いとのことですが、伊万里鍋島焼があったりと。このお話はこちらからどうぞ。








管理者 : Masa
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