2017年5月7日日曜日

ヨトウムシとカラスの被害が出始めました

GW4・5日目(最終日)も休日ファーマー

ブロッコリーの苗が倒れているのを発見

畑に到着し、長靴、アームカバー、手袋などの装備を整え、いつものように畑の見回りをしていきます。
畝が空いた狭い範囲に種から育てていた15本ほどのブロッコリーが15cmほどの丈に育っていたのですが、そのうちの3本が倒れていて、うち2本は萎れてしまっています。
こんな状態になる原因はあれの可能性大です。お食事中の方や虫に弱い方は次からの文章にご注意願います。

ヨトウムシの食害

倒れるのは、いわゆるヨトウムシ(夜盗虫)の食害です。
ヨトウムシと呼ばれるイモムシはヨウトウガ(夜盗蛾)・ハンスモンヨトウ・シロイチモジヨトウ、シロシタヨトウ(白下夜盗)の幼虫で、老齢幼虫の姿はそれぞれ似ています。
ヨトウムシは肉付きが良くなった老齢幼虫になると、昼間は土の中や茂みに隠れていてなかなかその存在が分かりませんが、夜になると地上に出てきて食害します。夜に盗む、ヨトウです。
たまに昼間に地上で発見することがあります。それは、雑草のハルジオン・ヒメジョオンを抜こうと見た時に、葉にかなりの穴が開いていることに気付きます。そして、それらを抜いている最中にコロッと丸まったヨトウムシが現れるのです。ハルジオン・ヒメジョオンが好きなのでしょうか?
ちなみにこのハルジオン・ヒメジョオンは東京城西地区で「貧乏草」と呼ばれていました。他の地域でもこのように呼ばれていたようです。現在は分からないので過去形にしています。
切り花にしたりすると貧乏になるとかいう根拠がない言い伝えでしたが、発生源はどこだったのでしょうか?
話はヨトウムシに戻って、今回のブロッコリーの苗を見ると根元付近が喰われて折れたりしています。
過去にはキュウリやナスの苗が茎の根元で切断されていることがありました。惜しいので接ぎ木苗のようにしてみたことがありましたが、上手くいきませんでした。
それでは、引き続きヨトウムシの食害を受けないためにヨトウムシを探していきます。
まず1本だけ倒れていたほうのブロッコリー苗を抜いて、丁寧にその下と周囲約15cmの範囲を掘り返していきます。すると5cmほどの深さまでの間にコロッと丸まったヨトウムシを発見することが出来ました。駆除成功です。
次は2本並んでやられた所を掘り返していきます。1本目は探してもいません。見つけ損なったかと思って丁寧に探しましたがいません。
次に茎をかじられた2本目の周囲を探すとやはりいました。どうやら2本目に移動していたようです(下の写真)。駆除成功です。
写真に一緒に写っている土器片は刷毛目があることから、古墳時代前期の土師器片と考えられるものです。長年の雨で洗われて綺麗になった状態で根元にありました。 
移植ゴテの上に丸まったヨトウムシがいます
移植ゴテの上に丸まったヨトウムシがいます

こうしてヨトウムシを探して駆除しないと、次々にやられて作物の栽培が終わりを迎えてしまいます。
ヨウトムシの駆除には、地上部に米ヌカを置いてどうのこうのなんてのがありましたので過去にやってみましたが、ヨトウムシの死骸を見付けられたことは無いので、効果は分かりませんでした。 




コンニャク芋の植え付け

近くの畑の方から種芋1年目である生子(キゴ)を13個頂いたので、コンニャク栽培に初挑戦です。挑戦?
挑戦で良いかもしれません。コンニャクの栽培はとてもデリケートということなのです。
コンニャク芋(生子)の植え付け
コンニャク芋(生子)の植え付け
まだ生子なのでひょろっと細長いです。いびつな丸いコンニャク芋になるのは2年目以降です。
芽に水分が溜まらないように斜め45度ほどの傾斜を付けて植え付けてみましたが、生子の時はあまりこだわらなくて良いようです。
種芋と種芋の間は15cmほど空けて、覆土は5cmほど、肥料は元肥だけにしてみました。
さあどうなることでしょう。

イチゴのカラス対策
ジャガイモの追肥と土寄せをしていると、イチゴのエリアにバサバサッとカラスが舞い降りていきました。
まずい!と思って急いで見に行くと、カラスが未熟なイチゴをくわえているではないですか。慌てて追い払いましたが、見るといくつものイチゴが喰い荒らされています
まだ未熟なイチゴなのでカラスの被害はないだろうと勝手に思い込んでいました。少しでも赤くなると喰うのですね。
この被害にあったイチゴのエリアは、植え替え後の成長が良くなかったので、生ったイチゴは貴重なのですが、それをだいぶやられてしまったのです。
このイチゴエリアの周囲には網目が細かい防鳥・防獣ネットを張って、キジ・ネズミ・タヌキの接近を防いではいたのですが、上空には水糸を後で張ることにしていました。ほかのイチゴエリアは完璧に対策済みです。
急遽カラス対策を実施です。
手持ちの水糸が少ないと思っていたので、初めはイチゴの畝に網をトンネル仕立てでかぶせました。しかしこれでは受粉のための蝶が近づけません。
イチゴの畝に網をかぶせましたが、隙間を作って蝶が出入り可能にしました。
イチゴの畝に網をかぶせましたが、隙間を作って蝶が出入り可能にしました。

倉庫を探すと過去に回収した使用済みの水糸がいくつか出てきましたので、これを張り巡らせて、不足分は黄色のスズランテープで補いました。
このスズランテープは風が吹くとバサバサとうるさいので、テープとテープの交点をビニタイで結びました。そうすると風の影響で揺れる幅が少なくなって、バサバサ音が軽減します。 
カラス対策で水糸とスズランテープを張りました
カラス対策で水糸とスズランテープを張りました

GWの終わりに
毎日休日ファーマーでしたが、除草と収穫に追われてなかなか新たな植え付け・種蒔きが出来ませんでした。植え付け・種蒔きをしないと収穫にたどり着きません。
次回からはキヌサヤ、スナップエンドウ、イチゴと手間の掛かる収穫が始まります。タマネギもそろそろです。
土日が雨模様という天気予報は困るのですが。







2017.5.10 スナップエンドウの件で追記です。


スナップエンドウのサヤが固い

スナップエンドウですが、サヤが太ってきたのでいくつか収穫してみました。
そして通常どおり茹でて食べてみたところ、サヤがとても固くて噛み切れないほどです。今回はかなりの数を栽培してますが全て固いと思われます(精査中)。
過去にはこのようなことはありませんでした。
サヤの中身の実は柔らかさがちょうど良く、美味しいです。グリーンピースとして食せるので少し救われました。
なぜこのような事態になったのか調査してみます。


スナップエンドウではなかった

夜に追記です。
種の袋を保管していたので確認してもらいました。
なんとスナップエンドウではなくて、グリーンピースだったのです。
それではサヤが食べられなくて当然です。
育苗を委託していたのですが、種売り場で文字を読まずに写真だけでスナップエンドウと判断してしまったのでした。
キヌサヤが大きくなるとグリーンピースになると思っていて、グリーンピース自体での種が販売されているとは思わなかったそうです。
こんなこともあるのですね。知識不足や思い込みって危ないですね。
本人はかなり落ち込んでいます。

グリーンピースの収穫に変わりましたので、収穫時期が遅くなりました。
管理者 : Masa
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