2016年11月27日日曜日

秋ジャガイモの収穫

ニシユタカ・デジマ

雪のあと

8月末に種イモ(ニシユタカ・デジマ)を植え付けてから約三カ月経ちました。
霜が本格的に降りる前に秋ジャガイモを掘り上げようとしていたのですが、その前にが降って、さらには5cmほど積もってしまうという事態に。
東京(北の丸公園)視点では54年ぶりの降雪で、積雪は気象観測を始めた1875年以来初めてということでしたので、かなり珍しい気象事象が起きてしまいました。 
谷津の残雪
谷津の残雪
案の定、ジャガイモの地上部は積雪の影響で枯れるというより、組織がとろけた状態になっています。
雪の影響で枯れたジャガイモの地上部
雪の影響で枯れたジャガイモの地上部

しかし、今の時期ならまだ地中まで凍ることがないので、ジャガイモの可食部である茎起源の塊茎は問題無しです。

掘り上げの前に

茎がグニャグニャなので、手で引っ張れません。今回は先に茎をハサミで切断して収穫の効率アップを試みました。
ジャガイモの茎を切断
茎を切断
私のこれまでのジャガイモ栽培方法では、溝を浅めに掘り、畝の高さを極力低くして(平畝方法)追肥と同時に土寄せを行って、畝がその結果ある程度高めになっていました。

しかし、この畝の高さだと収穫時に少し地面を掘り下げることになり、ジャガイモを掘り上げるのに労力が掛かるのです。当地でのジャガイモ栽培は、霜が降りなくなった春先とお盆明けの夏に植え付ける二期作なので、特に春先に植え付けたジャガイモの収穫が夏で、作業中の暑さに堪えられず辟易したりします。
高畝
高畝
なので、今回は耕耘機で地面を耕してから元肥を施し、ふかふかの土で畝を高く作りそこに植え付けて、地面を掘らずに収穫出来るようにしてみました(高畝方法)。土寄せ用の土はあらかじめ畝を太目にして、本筋の脇に土が置いてあるような感じで仕上げました。



掘り上げ

さて、ジャガイモの掘り上げです。平畝に比べて高畝は掘り上げが楽ですねぇ。
雪の後なので、土に水分が多くその点では掘りづらいですが。
時間に余裕があるなら、土が乾いた状態で収穫をしましょう。乾いていた方がジャガイモに土が付かず綺麗に収穫出来ます。また、乾いていないと最大の問題点となる保存にも影響が出ます。
水分の付着は腐りやすくなるので要注意です。水分が付着する場合は、清潔なタオル等で水分と土を拭き取ります。

乾かすためでも日光には極力当てないようにしてください。ジャガイモが緑色になって、天然毒素のソラニンやチャコニンによる食中毒になりますので。
ちなみに芽も要注意です。調理時には完全に取り除きましょう。
掘り上げ中のジャガイモ
掘り上げ中のジャガイモ


ジャガイモ1株での収穫量
1株目で7個


大きいジャガイモ
大きい


ニシユタカとデジマは外見で見分けがほとんどつきません(個人の感想)。食べたら違いが分かるでしょう。
掘り上げ中、たまに種イモがそのまま残っています。腐ることもなく固いままで変色していないものもあり、間違えてこれを収穫しないように。イモから茎が伸びているものが種イモですので。また、種イモが腐っているのもあります。この腐ったものを出来たイモに付けないように。 
種イモが付いたまま
種イモが付いたまま


収穫量は植え付けた重量の約5倍ですかね。ダンシャクに比べると収穫量は少なめです。
三角鍬
三本鍬で掘り残しがあるか確認

ちなみにニシユタカは、「おでん・煮込み料理にぴったり」。デジマは「煮物・フライドポテトにぴったり」。ということで、これからの季節は煮物ですね。






管理者 : Masa
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