2017年4月30日日曜日

スギナ除去の日

GW2日目も週末ファーマー

まずはワラビの様子(ワラビ好き)

2週間収穫しないでそのままにしておいたら、だいぶ育ってワラビの葉が広がってきていました。食用としてのワラビはほんの少ししか出ていませんが、これから夏までは1回の収穫につき10本程度と少量ではあるけれど、収穫しようと思えば収穫可能な状態が続きます。 
ワラビと花ラッキョウとチガヤとスギナ他
ワラビと花ラッキョウとチガヤとスギナ他。
雑草抜かなきゃ。

昨年は、近所の畑の方がワラビを欲しがっていたので、春になって土手にワラビが出てきたら断りなく収穫して良いですよ、と伝えてありましたが、遠慮しているのかなんだか手を付けていません。

ワラビは深い山(国有地)の中の国道沿いで群生しているのを見付けたりしていましたが、ワラビは他の植物が繁茂して日陰になってしまうと、消滅してしまう性質があるとのことです。多くは木々の管理が行き届いていない木陰で見掛けていたのですが、あれはもう消滅の危機に瀕していたのかもしれません。

わらび餅

愛知県の某市に長期出張していた時は、軽トラックで移動販売の「わらび餅」売りを結構見掛けました。
「冷たくておいしいよ~。プルンプルンしておいしいよ~。」なんてスピーカーで流していたので、夏あたりの売り歩きだったのでしょう。仕事中だったので買えませんでしたが、地元の方に聞いてだいたいの様子が分かりました。

わらび餅も好きなので、たまにスーパーマーケットで買いますが、販売されているわらび餅の原材料はワラビ根の粉ではないものがほとんどです。たいていはサツマイモなどのデンプンから作られています。ワラビ粉は貴重なので、甘味処である程度のお代を払わないと食べることが出来ません。

ワラビは薬草

さて、ワラビは薬草図鑑に掲載される薬草でもあり、利尿・腫れ物に用いられます。
また、糊としても使用されていました。以下は直接引用です。

「また、大藏永常は、「公益国産考」(1844)で、ワラビ粉デンプンの製法をくわしく述べている。デンプンは、根茎を秋に掘り上げて石の上におき、たたき砕いて水にかきまぜて作るとしているが、また非常のときの食料品としての利用法にもふれている。
 食料のほか、糊としても広く用いられ、特に和傘やちょうちんの骨に和紙をはるには、なくてはならないものだった。」(株式会社主婦の友社1980, p.49)




スギナの除去

降雨のおかげで作物の生育が順調ですが、雑草の芽が次々と出てきています。
なかでもスギナの成長が今季はとても良くて困っています。 
次々と運ばれていくスギナ
次々と運ばれていくスギナ

ツクシ

そういえば、この春は胞子を飛ばすためにツクシが過去最高に出て来ていたので、これも何か関係があるのでしょう。
早春にはツクシを少し採って、茹でてアク抜きをしてからマヨネーズ醤油でいただきました。しかし、多食はいけません。心疾患など持病がある人や健康な人の体調に悪影響を与える原因となります。

スギナを掘る・抜く・刈る

作物が植わっていない所は、極力大道具のエンピ(スコップ・シャベル)で深く掘り起こして地下茎ごと除去していきます。

作物が植わっている畝間は、作物の根が伸びてきている可能性が高いので、こちらは三角ホ―・ステーキホー・窓空き草刈ホーで、スギナの地上部だけを刈り取ります。一緒に成長前のメヒシバも削いでしまいます。
もちろん、引っこ抜いても良いのですが、畝間は歩いていることによって土が固く締まっているので、だいたいはうまく抜けません。

畝のスギナは手で引っこ抜きます。地下茎からの枝根は伸縮性があるので、顔面に対して垂直に引っこ抜くと、土が跳ね返って目に入ったりしますので注意が必要です。
また、横に伸びる地下茎は除去が難しいので、ひたすらスギナが地上部に出たら除去することを繰り返して、スギナを成長させないように努めます。

ほうき草(コキア)

ほうき草(コキア)が出てきました
ほうき草(コキア)が出てきました

今は、秋田名産トンブリの元となる「ほうき草(コキア)」も雑草のように大量に盛んに芽が出てきています。昨年、種が落ちたものが発芽しました。これは大きくなると場所を取るのでやっかいです。勿体ないけど今のうちに除去してしまいます。
しかし、やはり勿体ないので少しだけ残して後で移植したりします。
ほうき草(コキア)は直根なので、自然に生えたものの移植は結構難しいです。
出来る限り根を痛めないように土ごと取って、移植後は水分をたっぷりと含ませてあげます。
移植後に少し時間を置いて葉がしおれなければ移植成功間違いなしです。しかし、葉が弱々しい姿になった場合は成功するか分かりません。その後の土壌水分調整をうまく行うと移植が成功します。

さぁ、3日後には週末ファーマーではなく、やる事たくさんの休日ファーマーです。






引用文献 : 1980 株式会社主婦の友社『続 薬草カラー図鑑』わたしの健康別冊
管理者 : Masa
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