待ちに待ったタケノコ掘り
2017年初回、たくさんのタケノコが採れました。 |
今季(2017年)のタケノコの状況
八百屋さんとスーパーマーケットで旬の初めに出回るタケノコの多くが九州産で、なかでも福岡産のものを多く見掛けます。
その福岡産・熊本産のタケノコが、天候不順などにより今季は収穫量が例年よりかなり減少していると報道されていました。
今季は福岡産では収穫量が落ち込む年の裏年で、熊本産は収穫量が上向く年の表年と言われていました。
福岡産は裏年に追い打ちをかける収穫量減少が起こってしまったのです。
これは大ショックです。畑所在地のタケノコが気になります。
タケノコが大好き(歯ごたえ堅めのもの)な自分は、一年を通してタケノコを食べています。旬以外のタケノコは、自分で収穫したものを塩漬け冷蔵と冷凍保存、細切りにして天日干しで乾燥させておいているものです。
天日干しタケノコは、大分県を訪れた時に農産物直売所で購入したものを参考に、自家で作っています。
畑所在地のタケノコはここ数年、結果として表年だったと思われるので、今季は裏年になってしまうかもしれない不安が元々あったのです。そこに九州産の不作のニュースの天候不順は要因として大いに当てはまるしで、こちらでも不作の可能性が高いと考えていました。
タケノコの収穫は出来るのか?
タケノコの収穫は出来るのか?
昨年は4月のなかばにタケノコ(タケノコの種類は孟宗竹:モウソウダケ・モウソウチク)をたくさん収穫していた記録があります。その時期よりすでに一週間過ぎていますので、この週末はタケノコを掘る気満々だったのです。
しかし、タケノコを掘るに至るには畑の地主さん=竹林の地主さんの許可が必要です。
今日に至るまでは、裏年だったら収穫量が少ないので許可が下りないかも、まだ早いから駄目だと言われたらどうしよう、なんて考えていました。
でも、昨日のうちに地主さんにお礼の気持ちとして渡す九州産の麦焼酎を用意して、今日は畑に到着後、真っ先に茎立菜をビニール小袋で1袋分、これも渡すように収穫しておきました。
いよいよ地主さん宅に早歩きで行ってみると、なんと不在です。これはかなりがっかり。
仕方がないので谷津で伸び放題になってしまったスギナをタケノコのことを考えながら刈って、畑でニンニクの所のスギナをここでもタケノコのことを考えながら刈っていて、途中で気になって地主さん宅を見に行ってみました。
すると車が帰ってきていました!!谷津に降りている20分ほどの間に帰宅されていたのです。
急いで再訪問し、例年のようにタケノコの状況を聞くのではなく、「タケノコを採らしてください!」と頼んでみました。すると即答で「いいよ!採って。」と。もうワクワクです。
これは、結構採れるのかな?なんて思ったので地主さんに、「タケノコ採って持って来ますか?」と聞くと、「いらないよ。」と。既にだいぶ採った後なのかなぁ?とちょっと不安を覚えながら、早速タケノコ掘りの準備に掛かりました。
急ぎ竹林へ一輪車を押しながら
急ぎ竹林へ一輪車を押しながら
道中は元気よく育ったハコベに足を取られながら負けずに前進です。コゴミの群生域を抜けると竹林で、こちらは谷津の対岸になります。
谷津対岸の竹林 |
到着と同時に足元にタケノコの先端の感触が伝わり、これは!と見ると、以下の写真のような大きく育たないタイプのミニミニタケノコで、すでに折れ取れていました。これは地下茎が地上近くに出ているので、タケノコは根元から外れて綺麗に取れます。可食部はほとんどありません。
ミニミニタケノコ |
辺りを見渡すと、例年なら育ちすぎたタケノコがたくさん蹴り倒されて勿体ないことになっているのですが、それがありません。掘った痕跡もかなり少ない状況です。
これは今季のタケノコの不作の表れか、出だしが遅いかです。後者なら良いのですが。
タケノコの収穫開始!
それでは、じっくりと地面を見てみます。
タケノコ発見! |
出てます、出てます、タケノコの頭や胴体が。嬉しいですね。
エンピ(地方によってはスコップかシャベルの呼び名)でタケノコの周囲の土をどけると、4つも出てきました。
タケノコ4つ! |
次々にタケノコ現る |
不作?いや、大丈夫だ。一安心です。
写真中央にタケノコの頭があります。道具はエンピ。 |
タケノコ掘りの道具について
タケノコ掘りの道具は特別用意していません。畑で使用しているエンピで代用しています。一年に数回の作業だからそれでいいかな、と。
それと、竹林は手入れされていないので雑木と混生しています。このことからタケノコ掘り専用鍬では木々に当たり、取り扱いが難しかったりします。タケノコ掘り専用鍬の代わりに普通の鍬を用意しましたが、やはり使用しませんでした。
ですので、使用するのは太めで造りが頑丈なエンピだけです。造りが弱いと竹の地下茎の硬さに負けて曲がったり折れてしまいます。ミニエンピは補助的にしか当地では使えません。
欲を言えば、刃先が接地面に対して平らで幅10cmくらいの山芋掘りの道具、その名も「山芋掘り」があると楽かもしれません。エンピである程度掘ってタケノコの状況をつかみ、地下茎と接している基部をそれで切るのです。
エンピだと刃先が剣先なので接点が小さく、地下茎と基部の切り離しが難しく、よく失敗します。以下の写真は半分失敗したもの。
タケノコと地下茎、ちょっと切り離しに失敗。 |
特に斜面地に生えているものは、地下部が深いのでだいたい失敗します。さらに切り離しに焦ると大失敗となり、手に出来るのは上半部だけです。
タケノコと地下茎の切り離しに成功。根っこが生えてきています。 |
タケノコ探しで歩きまくる(狭い範囲)
竹林にピントが合わずに手前の笹の枯れ枝にピントが |
今回探して歩いた範囲は50mほどでしょうか。収穫実績が少ない奥地には行きませんでした。
タケノコは日光がほどほど当たる所で良く出てきています。そこを重点的に探します。
谷津に水が戻ってきています |
今回は、足で探ることはしませんで、目視でじゅうぶんでした。本数を稼げたし、少しは畑作業の時間も確保しないとなりませんし。
整備されていない林を歩くのはたいそう疲れます。汗だくです。冷たい北東風が助かります。そういえば、タケノコ掘り開始とともに雨がポツポツ落ちてきていましたが、林の中ではほぼ影響がありませんでした。
たまに真竹(マダケ)のタケノコがあります。こちらは育ち過ぎで堅めですが私向きです。
真竹のタケノコ。孟宗竹のタケノコより細いです。 |
一輪車いっぱいに採れたので1時間半でタケノコ掘りを終わりにしました。
タケノコは数軒のお宅に分配します。
次回はGW初日にやる予定です。
管理者 : Masa
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